Windows10のトラブル

年も明けたが、昨年暮の苦労話を少しメモしておく。
まず、DTM用PCをWindows8.1からWindows10にアップグレードインストールしてしばらく使ってみたが、問題が発覚した。
(1)なぜかビデオドライバが不安定
nVidia Geforce GT520を使っているが、ドライバが応答しなくなる現象が多発。
ネットで調べると、これはかなりよくあるタイプのトラブルらしいが、解決策も明確なものは無いようだ。
異なるバージョンのドライバ同士の競合/不整合のようなことがあるらしい。
3Dゲームをするわけではないので、Microsoft基本ドライバでも使えなくはないが、そうするとHDMI経由で音を出すことができなくなる。
すると結果的に、ディスプレイのスピーカーではなくDTM系のラインにWindowsの警告音等が載ってきてしまい、自分としては気分が良くない。
(2)MIDIイベントの取りこぼし頻度上昇
MIDI-OXというツールをSysEx管理兼MIDI信号のルーティング管理に使っているのだが、このツールでMIDIイベントを取りこぼすことが非常に増えた。
取りこぼすというより、MIDI-OXがプチフリーズするようになった印象。
これがビデオドライバの問題に起因しているのかどうかは不明だが、全体的にシステムのひっかかりが増えてきた印象はある。
Windows10インストール時にEaseus Todo Backupをインストールしたらいくつかサービスが常駐するようになったので、そのためかと思ってアンインストールしてみたが、根本的な解決にはならなかった。
無理やりインストールしたRoland UM-1ドライバの影響も疑ってみたが、これを無効化したり削除しても変化はなかった。
もう上記の2点だけで、実質的にこのまま使い続けるのは厳しい状態なので、アップグレードインストールしたWindows10をアンインストールして、元のWindows8.1に戻した。
もともと、Windows10でなければならない理由もなかったのだ。
ところが、元に戻したはずのWindows8.1でもビデオカードが不安定なままだ。
アンインストールしても完全に元に戻るわけではないのか、最近のWindowsアップデートや更新版ドライバに問題があるのか、それともビデオカードやSSDなどハードウェアに問題があるのか、問題の切り分けが難しくなってきた。
進退窮まってきたので、次にWindows10のクリーンインストールを試みた。
クリーンインストールでうまく動けば、ハードウェアに問題があるのではなく、アップグレードとダウングレードを繰り返した結果不安定になったのだと考えることができる。
クリーンインストールのためには、MicrosoftからWindowsインストーラのISOファイルをダウンロードしてきて、それをUSBメモリに書き込んで起動可能なUSBメモリを作成する。
Windows 10 ISO
USBメモリは、手持ちのSilicon Power Marvel M01 8GBという安物。

ISOファイルの書き込みだが、以下の記事で紹介されていたRufusというツールで、上記のUSBメモリを起動可能にすることができた。
このあたりは、USBメモリやマザーボードのBIOSとの相性もあるようだ。
Windows 10プレビュー版のインストール用USBメモリーを作ろう! – 週刊アスキー
このDTM用PCにはSSDのほかにHDDを1台積んであったので、そちらにこのUSBメモリからWindows10をクリーンインストールした。
結果、それほど頻繁にビデオカードがフリーズすることは無くなったのだが、ソフト類が全くインストールされていない状態なので、まだ使いにくい。
しかも、大幅に減ったとはいえ、ビデオカードがフリーズする場面が1、2度あり、まだ安心することはできない。
Radeonの安いビデオカードへの買い替えも考えないではないが、このPCにはそもそも必要ない投資のはずなので、ちょっと二の足を踏んでしまう。
当面、PCへの依存度を減らすために、以前使っていたUSB MIDI I/FのMOTU MicroExpressを再度投入してMIDI-OXの代わりにすることにした。
これはハーフラックサイズの4in 6outのMIDIインタフェースで、inとoutの間のルーティングはソフトウェアで設定できる。
同じようなことを物理的にスイッチの切り替えで行う、KAWAIのMAV-8というMIDIパッチベイがあるが、その機能をソフトウェア的に行う、いわゆるSoftware Defined NetworkのMIDI版(笑)である。

操作はMAV-8(1台持っている)のほうが直感的で良いのだが、ラックの空きがちょっと苦しいのでMicroExpressを使うことにした。
PCとはUSBで接続するが、MIDIのルーティングは設定を書き込めばPC無しで動作するので、マスターキーボードから音源モジュールを鳴らすためだけにPCを立ち上げてMIDI-OXを起動する必要はなくなる。
というわけで現在のシステム構成はこうなっている。

とりあえず休みの間はこの構成で乗り切るが、いずれPCでFL Studioも動かしたいし、そのPCにしてもWindows10にするか8.1を使い続けるか、しばらく悩みは続きそうだ。

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