一般家庭における停電対策

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今回の地震による停電で、いろいろと停電対策について思ったことをメモしておく。

地震は午後の明るい時間に起こり、それから夜半まで停電が続いた。
私は会社にいて、停電は避けられたが、自宅は停電した。

当時を振り返ると、主な問題は、通信、情報、照明だったと思う。

そのうち、照明については、懐中電灯を準備する時間は十分にあった。
手回し発電やLED懐中電灯については先日紹介した。

通信については、固定電話とWiMAXが強かった。
だが、やはり携帯の利便性は捨てがたい。
いろいろな通信手段ごとの問題は以下のとおり。

●携帯電話

通話は夜までのかなり長時間にわたり、困難だった。
おそらく、電話局はバッテリ動作でもちこたえたものの、
発着信が大量に来たために規制状態になったのだろう。

メールについては、しばらくすると何回かに1回は送れるようになった。
メールの受信は、手動で行えばこれも何回かに1回は受け取れるようになった。

通常、メールは自動でプッシュ配信されてくるが、音声発着信が規制されていると
このプッシュ配信も動かなくなるらしい。

なお、妻が加入しているウィルコムは接続性が高かったそうだ。

●固定電話

比較的つながりやすかったようだ。
ただし停電時は、電話局からの給電で動く古い電話機が必要。

●UQ WiMAX

地震直後でも比較的つながりやすかった。

ウィルコムとWiMAXがつながりやすかったのは、おそらく
利用者の絶対数が少ないことが関係しているだろう。

次に情報取得だが、AMラジオが電力やカバーエリアの面で有利。
ワンセグも有効だと思う。

●AMラジオ

私は使わなかったが、自宅では唯一の情報源だったそうだ。
AMラジオは電池で動作するし、必要な電力はかなり小さい。
やはり災害時に備えて1台は用意しておくべきだろう。

●FMラジオ

使わなかった。AMラジオがあれば特に必要ないと思う。
ラジオによっては、TV放送の1〜3chの音声を受信できるものがあるが、
それもアナログ停波後は使えなくなる。

余談だが、現在の状況で、本当に7月にアナログ停波できるのだろうか?

●テレビ

情報量は最強。
停電時のワンセグはおそらく最も有用な情報源になるだろう。
自宅にはワンセグがなかったのだが、電池式のものを買っておいてもいいかも
しれないと感じた。
問題はバッテリーで、ワンセグで携帯のバッテリーを消費するのには忍びない。

●インターネット

つながりさえすれば非常に有用。
特にメールやツイッターなどテキストのメディアが強い。
問題は携帯の通信はろくにつながらないことだ。

この点、WiMAXは比較的優秀だった。
バッテリ駆動型のWiMAXルータなら、サービスエリア内ではかなり強力な
通信手段と言えるだろう。

帰宅難民として一夜を過ごしたが、主な情報源はテレビ、
それにWiMAX経由のTwitterだった。

固定回線もかなり安心だと思うが、ONUやADSLモデム、ルータなどへの
給電が問題だ。

まとめると、今回の地震直後の停電時は

・電話…携帯は規制されてほぼ使えない。アナログ固定電話はOK
・ラジオ…手回し発電で聴ける
・テレビ放送…テレビは使えないからワンセグ
・インターネット…携帯はつながらない、固定回線かWiMAXがよい

という状況だった。

これを踏まえて停電対策を考えると、

(1)手回し発電式ラジオ
(2)電源不要の電話機(自宅がアナログ電話なら)
(3)携帯を充電する手段+ワンセグ付き携帯
(4)WiMAX(自宅がサービスエリアなら)
(5)UPSによるバックアップ電源(FTTHやADSLを使いたいなら)

あたりが有効だと思っている。
ただしWiMAXについては、ユーザ数が増えれば使えなくなる可能性もあると思う。

携帯は、とりあえず電池が入手できれば、携帯を電池で動かすアダプタが使える。
単3電池で使えるアダプタと、満充電のエネループを常備しておくべきだろう。

私は(1)(2)はすでにあり、(5)は先週購入した。
(3)は電池を多めに。(4)は基本的にADSLメインで考えているが、
ADSLがだめなときはWiMAXをPCのUSBで使う手もあるかと思っている。

冒頭の写真でUPSの横にあるのは、太陽電池でも充電できる携帯バッテリ。
気休めではあるが、各社対応だし2,500円くらいと安かったので買ってみた。
使うとバッテリが劣化するらしいので、普段は使えないが…。

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