昨日届いた、オーディオテクニカのAT-SP95。レビューとしては
中広域が若干強めなので、人の声は聴きとりやすい一方、音楽を聴くにはバランスが気になる人はいるかもしれない。
と書いた。
このスピーカーは4本のネジで簡単に開けられるので、ちょっと中を見てみた。
すると、がらんどうのほんとに単なるプラスチックの箱だった。
これでは筐体内部で音が響きまくるのは仕方がない。
ということで、とりあえず吸音材を少し詰めてみた。
すると、思った通り周波数バランスがちょっと改善した。
上が購入時の状態、下が吸音材を詰めた後の状態。
200Hzあたりの山は共振ぽい。
1.2KHzあたりの凹みは、左右のスピーカーの音がマイクのところでちょうど逆相になって打ち消しているのではないかと思う。
あまり細かい凸凹は見ても仕方ないが。
1KHz~10KHzの成分が少し抑えられているのが分かるだろう。
個人的には、音楽もトークもかなり聞きやすい音になったと思う。
吸音材は、100円ショップのダイソーで鑑賞魚用のコーナーに置かれている「ろ過ウール」を使った。
もちろん100円だ。吸音材に使うには多すぎる量が入っているので、1/4~1/3くらい使えば十分だ。
簡単に加工しやすいスピーカーなので、いろいろと手を加えてみるのも面白いかもしれない。
なお、アンプにはLM4863が使われていた。
基板を見る限りでは電源ラインのノイズ対策は全くなされていない。
なので、USB電源についてはACアダプタを使うのがベスト。
少なくとも、USBハブで他のUSBデバイスと同居させるのは避けるべきだ。
これをやると、USBの電源ライン経由で他のデバイスからのノイズを拾ってしまう。
どうしても同居させざるを得ない場合は、USBアイソレータを使うという方法も無くはないが。
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