期限切れ間近のサウンドハウスのポイントがちょっとあったので、ちょっと気になったKOSSのヘッドホン「KTXPro1」を買ってみた。
2,880円と、けして高価ではない、どころか見た目はかなりチープな製品だ。
この製品が気になったのは、音質を褒めているレビューがやたら目につくこと。
ちょうど、1年前に購入したオーディオテクニカのATH-EP100の音質に少し不満があり、また側圧がきつめで長時間かけていられないのが気になっていたので、このKTXPro1で代替できないかと考えた。
これが、届いて実際に鳴らしてみたら、ビックリ仰天。
この値段、30mmのドライバ、チープな外観で、どうしてこんな、低域まで伸びた音が出るのか。
外見や値段からは全く想像できない高音質だ。
ドンシャリではない。しかし低域はちゃんと出ているし、音の分離も非常に良い。
例えば、この曲。
低音がそれほど出ない環境でもきちんとバランスよく再生できるようにミックスされている。
でも実は相当に低域がパワフルに鳴っている曲なのだ。もともとEDMの系統だし。
このヘッドホンで聴いたら、「こんなにベース鳴ってたんだ」と思うはず。
のみならず、ボーカルの声質や、埋もれていた様々な音が聴こえてくるだろう。
オンイヤータイプのヘッドホンだし、音楽に浸るヘッドホンではない。
アコースティックな音楽をゆっくり聴きたいなら他のヘッドホンが良いだろう。
モニターヘッドホンぽい、という評もあり、それも解る気がする。
しかしとにかく現時点では、唯一無二といってもよい、
「安くて音が良くて見かけがダサいヘッドホン」だ。
興味を持たれたら、とりあえず入手しておくことをお勧めする。
残念ながら、現在はサウンドハウスでしか扱いが無いらしい(並行輸入品という話もある)。
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