先日購入したDFAMは気に入ったが個性が強い。一緒に鳴らすのに向いているのは何かな?と考えたが手持ちの機材でピンとくるものがなく、以前から気になっていたWASPはどうだろう、と購入してみた。たまたまサウンドハウスでアウトレット品があり、21800円+1086ポイント(5%)で20714円相当で買えた。まあ通常でも23400円+10%ポイントで21060円相当だから大して変わらないが。
WASPは構成としては2VCO+VCF+VCAとオーソドックスだが、最大の特徴はそのフィルタで、
・レゾナンスを上げてカットオフを絞った時に音量が下がらない
・LPF、BPF、HPF、ノッチフィルタの切り替え式
というのが惹かれたポイントだ。なおフィルタは自己発振はしないタイプ。
音を出してみると、思った通りなかなかパワフルな音がする。アナログシンセにはそれぞれ機種ごとのキャラクターがあるが、WASP Deluxeはさしずめ「ガラガラ声のオッサン」という感じだ。声がデカい。もちろんそれはベースのキャラクターで、お化粧でイイ声にもなる。
他にちょっと面白いところとしては、エンベロープにリピートモードがあってLFO的に使うことができる。エンベロープはVCA用とVCF用があり、それ以外に独立したLFOもついている。LFOは可聴域まで高速化できる。
ただ、こうして部品だけを取り上げてみると、それほど変わった構成というわけではない。だが全体としては個性的な音が出ている。そこはDFAMともちょっと通じるものがある。
セミモジュラーだがパッチはほとんどできなくて、VCOの出力と、外部からの音声入力があるだけだ。CVやGATE、SYNCなどは無いので、コントロールはMIDIで行うのみ。ここはまあ、ちょっと残念なところかもしれない。
ただ、目下の一番の悩みは「置き場所」だったりする。セミモジュラーのシンセは単体ではそれほど大きくないのだが、複数を使おうとするとちょっと悩ましい。DFAMとは横幅のサイズが異なるし、一番いいのはユーロラックのケースを買ってそれに移し替えることかもしれない。が、それはそれで結構なサイズになってしまう。何か良い手はないものか・・・。
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