Unityは3D時代のDelphi

これまで何度か、ゲーム用HMDのOculus Riftのアプリケーションソフトを紹介してきた。
これらのソフトの多くは、Unityというツールで作られている。
Unity – Game Engine
Unityはゲームを作成するためのツール、いわゆるゲームエンジンで、CG作成ツール/物理的な挙動を計算する物理エンジン/プログラミング環境/実行環境(ランタイム)などを統合した開発ツールだ。
Oculus Riftのデベロッパーキットを購入すると、Unityプロフェッショナル版の3ヶ月間の使用権と、UnityでOculus Rift用の映像を生成するためのライブラリを入手できるようになっている。
また、UnityのBasic版は、誰でも無料でダウンロードできるようになっており、Basic版でもゲームを開発したり、それをAndroidやiOSで動作するアプリにすることができる。
さらに、Unityで使えるCGや音、アニメーションやグラフィック効果、その他さまざまな「ゲーム用のパーツ」が「アセットストア」で購入できるようになっている。
ここでパーツを購入すれば、自分で作る手間が省けるわけだ。
Unityというのがどんなツールなのか、興味をそそられたので、入門書を片手に少し使ってみた。
無料で入手できるとは信じられないレベルの素晴らしいツールだった。
これに近いものというと、かつてボーランドがWindows用に出していた「Delphi」かもしれない。
Delphiは、GUIデザインツールとプログラミング環境、それに実行可能なアプリケーションを生成する機能を持ち、またさまざまな「コンポーネント」をサードパーティが提供していて、それを使えばプログラミングをあまりせずに、いろいろな機能を自分のソフトに追加することができた。
Unityはゲーム(あるいはゲームっぽいもの)を作るには、Delphiと同等以上の生産性が得られそうだ。
プログラミング技術は必要だが、簡単なゲームなら、間違いなく一日で作れてしまうだろう。
とにかく大変面白いツールなので、もう少し使い込んでみようと思っている。

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