ちょうど3年前、2011年に買ったIXY 410Fはよくできたコンデジだった。
画質もそこそこだし、撮影直前の4秒を動画でつなぎ合わせる「ムービーダイジェスト」モードが良かった。
家族旅行などに持ち出すのにぴったりの機能だ。
ただ、動画解像度がVGA限定になっているのが不満だった。
この「ムービーダイジェスト」機能が、IXY 610F以降のモデルでアップグレードされた。
具体的には
・解像度が1280×720に
・名称が「プラスムービーオート」に
・従来の「オート」が「プラスムービーオート」に
と変更された。
最後の点は、従来機ではスライドスイッチによる切り替えが「シーン」と「オート」だったのが、「静止画」と「プラスムービーオート」になり、これによってワンアクションでプラスムービーオートに切り替わるようになったのがメリットだ。
「ムービーダイジェスト」がお気に入りの私としては、IXY 610Fに魅力を感じていたのだが、他に買うカメラがあったりしてなかなか手が出せず、そうこうするうちにマイナーチェンジ版のIXY 620Fが出て、さらにモデルチェンジがあって現行機種はIXY 630になっている。
ただ、このIXY630は、私はあまり気に入らない。
理由は
・解像度が1600万画素に上がった(コンデジには高すぎる解像度だと思う)
・広角端がF3.0からF3.6へ暗くなった
・エンジンがなぜかDIGIC5からDIGIC4+にダウングレード?
・ISO上限が3200に(解像度上げたからでしょ・・・)
・動画の音声がステレオからモノラルに
・ハイスピード動画がなくなった
・撮影可能枚数が220→190と減った
などなど、まあズームとかスペックアップしている部分ももちろんあるが、全体として見たら「欲しくないカメラ」に変わってしまった。
買うなら620Fが市場から消える前に、と思って値動きをウオッチしていたのだが、ここにきて突然、2代前の610Fが安価に(といっても620Fと同じくらいの価格で、専用ケースのおまけつき)出てきたので、こちらを買うことにしたのだ。
専用ケースとセットで12,800円だった。
専用ケースは革製のぴったりフィットするもので、悪くない。
表面がコードパンのような滑らかな加工なので、傷が付きやすいだろうなという点がちょっと気になる。
市場価格は2,000円程度なので、お得感はそれなりにある。
なおIXY 620Fと610Fは、WiFiの接続性が若干改良された程度で、ほとんど違いはないようだ。
キャノンはこのクラスのデジカメから撤退も検討しているようで、もしかしたらこれが最後に購入するIXYになるかもしれない。
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