KORGのKaossilatorが中古で安く(税込3240円)出ていたので買ってみた。
2007年発売だが、美品だしオプションのACアダプタも付属していた。
有名なガジェットだから、あえて紹介する必要もないかもしれないが、一応概要を書くと、
・100音色、ほとんどシンセ系でSEも充実。うち10個はドラムループ
・X-Yパッドで演奏入力。X軸は音階、スケールと調性の設定可。Y軸は音色変化。
・8拍分のループレコーダ。電源切れば録音データは消える
・ゲートアルペジエイターでリズム入力も可能
といったスペックで、トラックを演奏して重ねていくとエレクトロニカなループができてくるというもの。
ASCII.jp:小さいけど、すごい! 話題のシンセ「KAOSSILATOR」って何だ? (1/4)
8拍というのは短いが、裏技を使うと16拍のループも作れる。
KORG KAOSSILATOR裏モードはこう使おう!|PowerDJ’sBlogPlus+ – 店長の部屋Plus+
重ねるトラックの数に制限は無いが、単に上書きしているだけなので、演奏に失敗しても元に戻すことはできない。
でも、タイミングさえ合っていれば、音が若干ずれたところで、それほど気にしなくてもよい気もする。
YouTubeから実演を探してきた。
こんな感じ。
できてくるのはどうしたってアンビエント、テクノなどループなエレクトロニカになる。
自分で作ってみたループは例えばこんなの。
ちょっといじっていると、こういう感じのループがいくらでも量産されてくる。
ループをバックにリード系の音色でパッドで演奏すれば、即興演奏が延々と続けられる。
今はこの初代のKaossilatorは販売終了になり、2代目の「Kaossilator2」が販売されている。
サイズは小さくなり、音色は増え、microSDカードへ録音ができるようになった。
さらに、iPhoneアプリとして「iKaossilator」も出ている。
では初代よりも2代目、あるいはiKaossilatorのほうが良いかというと、そうでもない気がする。
2代目は使っていないので想像だが、ダイヤルが無くなってしまったのは残念だ。
初代Kaossilatorはダイヤルと、7セグLED3桁の表示という、往年のアナログシンセを思わせるインタフェースが良いのだ。
iKaossilatorのほうは購入しているのだが、比べてみるとやはり、ソフトシンセはソフトシンセ。
ダイヤルやボタンが実物として付いているほうが圧倒的に便利だ。
iKaossilatorの場合は音色を選択するときに、いちいち「音色選択モード」に画面が切り替わり、その間はパッドでの演奏ができなくなる。
パッドで音を出しながら音色を選択することができない。
また、音色を選択する操作自体も、単にダイヤルを回せば切り替わるのと、指で音色を選んでcloseボタンで決定、というステップを踏まねばならないのとでは、試行錯誤のコストが大きく違う。
便利さという点では、5トラックの独立したレコーダーがあり、外部から音を読み込むこともできるiKaossilatorの圧勝だが、ガジェットとして、あるいは楽器としてどうか? といえばKaossilatorのほうに軍配が上がる。
そんなわけで、初代Kaossilatorは安く入手できそうなら、今でもおススメのガジェットだ。
私のようにmonotronシリーズと同程度くらいの価格で入手できるなら、Kaossilatorのほうが面白いと思う。
コメント
私も興味をもち、あなた様のブログを読み中古買いました!到着するのが、楽しみです。
コメントありがとうございます。
Kaossilatorは手軽なので、Volcaシリーズを購入した後も、ちょくちょく使用しています。
今でもお勧めのガジェットです。