【西餅】ハルロック(1)~(4)(完)

「ハルロック」は電子工作に夢中な女子大生が主人公の異色コミック。
愛読していたが、4巻で完結してしまった。
PCにつかっているような高性能CPUではなく、PICやAVRといった制御用マイコンチップを使った電子工作は、結構古くからあるジャンルなのだが、ここ数年はArduinoやRaspberry Piなど、お手軽にチャレンジできる出来合いのCPUボードが増え、以前よりも手を出しやすくなってきている。
「ハルロック」はそのあたりの流れを割とうまく掬い取って、ヘンテコなアイデアを形にしていくところをわかり易く描いている。
料理漫画の電子工作版・・・といえば何となく感じは分かるだろうか。
アイデアの実装方法も「まあ、それである程度は実現できるかもね~」と思える程度に、リアリティのあるものになっている。
最終巻ではチラッとSXSW(サウスバイサウスウエストという米国のイベント)なんかにも触れているあたり、なかなかよくツボを押えている。
安東一真の楽しい電子工作を始めよう – 話題の電子工作マンガ「ハルロック」作者に聞く――「女子とメカの組み合わせに萌え」:ITpro
ジャンルがそんな感じなのに加えて、主人公以外の登場人物も、罪のない感じにひとクセあって、なかなか個性的だ。
MITを目指す天才小学生、野球選手と結婚を夢見るイケイケ女子大生、主人公の幼馴染で主人公に「分解されたい」欲望を持つ男子高校生などなど・・・。
電子工作にそれほど詳しくなくても、最近のメイカーズムーブメントなどに関心があるなら、とてもお薦めだ。

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