ARTURIAの「MiniLab Black Edition」が安くなっていたので買ってみた。
MiniLabにはブラックモデルとホワイトモデルがあるが、ブラックモデルだけが8679円と安い。
ホワイトモデルは14000円台だ。
実際には、たまっていた楽天ポイントを使ったので出費はゼロ。
MiniLabはソフトシンセとUSB MIDIキーボードを組み合わせたものだ。
ソフトシンセとMIDIキーボードがセットで設計されているので、ノブとパラメータのリンクが設定不要なのがメリットだ。
ソフトシンセは、往年のアナログサウンドをエミュレートする「Analog Lab」、「SEM V」、それにAbleton Live Liteとピアノ音源「UVI Grand Piano Model D」のライセンスが付属する。
USB MIDIキーボードにこれだけソフトが付属して8000円+税というのは投げ売り価格だろう。
MiniLabは最近mk IIが発表されたので、在庫処分なのかもしれない。
だが、ソフトウエア「Analog Lab 2」は本製品でもダウンロードできたので、差分はハードウェア部分のみということになる。
そのハードウェアだが、さすがにキーボード部分は値段なりで、同じミニ鍵盤でもYAMAHA refaceとは比較にならない。
ノブは普通で、高級感は無いが特に問題は感じない。
ピッチベンドとモジュレーションはタッチ式で、使えなくは無いという程度だ。
なお、フットスイッチを接続可能なのはポイントが高い。
筐体はサイドが木目調になっていて、プラスチックだが安っぽくはない。
mk IIはこのサイドブロックが無くなり、ピッチベンドとモジュレーションがサイドから奥へ移動されて、横幅が少し小さく(373mm→355mm)なっている。
その分、奥行きは増え、重量も重く(1Kg→1.5Kg)なったようだ。
キータッチが同じなら、mk IIである必要はあまりないように思われる。
バンドルされているソフトシンセ「Analog Lab2」は、ピアノを含む17種類のキーボードのサウンドが搭載されている。
従来は別ソフトだったUVIのピアノ音源が含まれているようで、UVIのピアノ音源をインストールしようとすると「より新しいバージョンがインストールされている」と表示された。
音質的には普通のソフトシンセだが、ユーザーインタフェースは分かりやすいし、やはりキーボード上のノブでパッチを直接編集できるのは便利だ。
プリセットの選択もノブで行える。
また、もちろんVSTiとして使うこともできる。
「SEM V」はOberheim SEMのバーチャル版で、Analog Lab2の中には組み込まれていない。
ハードウェアのノブは、VCFなど主にパネルの右側と対応している。
なお、MiniLabのノブは「絶対値モード」と「相対値モード」があり、SEM Vでは前者を、Analog labで使用する場合は後者を使う。
絶対値モード(デフォルト)は「SHIFT + Pad 1」、相対値モードは「SHIFT + Pad 2」で切り替える。
VSTiはいろいろなものを自分で集める楽しみもあるが、手っ取り早く使いたいという場合には、オールインワンでパッケージされているMiniLabの間口の広さと価格の安さは驚異的だ。
ARTURIA MiniLab BLACK EDITION ハイブリッドシンセサイザー Analog Lab 同梱
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