先日購入したnova liteだが、2ちゃんねるを見ていたらアプリのAdobe Photoshop Lightroomを使うとRAWデータで撮影ができると知ったので、試してみた。
Lightroomを起動して、画面右下のカメラアイコンでRAW撮影ができる。
または、Lightroomのガジェットとしてカメラをホーム画面に登録することもできる。

RAWデータはdng形式で、ファイルサイズは22MBくらいになる。
ただ、これで生成されるDNGファイルは問題があって、青(B)と赤(R)が入れ替わっている。
そのため、そのままだと下のように色がおかしな写真になってしまう。

画像ビューワのIrfanviewには、画像のRGBを入れ替える機能(メニューのImage→Swap Colors)があり、これで「RGB->BGR」を選択すれば、画像の内容を正しく確認することはできる。
ただ、Irfanviewはいわゆる現像ソフトではないので、表示しかできない。
RGBを入れ替えたものをTIFF形式などで書き出せば、他の現像ソフトで読み込めるようになる。
DNGファイル自体については、原因はLightroomにあるのかnova liteにあるのか分からないが、とりあえずファイル中のメタデータをバイナリエディタなどで修正すると正しく現像できるようになる。
(たまに、正常な色で撮影されることもあり、理由は不明だ。正しく撮影されたものも、色がおかしいものも、以下で説明するメタデータの値は同じになっている。)
修正箇所は、「CFA(color filter array) Pattern」というタグで、ここにはピクセルのRGBの並びが記述されている。
データ形式としては
・タグ(828E)
・パターンの縦サイズ=1(16bit)
・パターンの横サイズ = 4(16bit)
・固定値? 0(16bit)
・パターン内のRGBの並び(B=0, G=1, R=2)
になっているようだ。
バイナリエディタなどで「8E 82 01 00 04 00 00 00 02 01 01 00」というデータを検索し(現在はファイルの先頭から0x106バイト目)、最後のところが「02 01 01 00」となっているのを、「00 01 01 02」に変更すれば、「RGGB」だったピクセルが「BGGR」と解釈されるようになる。
編集前:

編集後:

これで色が正しく表示されるようになる。

この撮影は、夜間だったのでかなり暗く、ISOは1294だ。
RAWの状態だとかなりノイズが出ている。
比較のため、nova liteのカメラアプリ(ISO 1000)で撮影したものと、等倍の画像を載せておく。
RAW:

カメラアプリ:

RAWをPC上のLightroomで現像時にちょっとノイズリダクションや明るさ補正してみたのが以下。

nova liteの内蔵カメラアプリは結構優秀なようで、この程度だったら最初からカメラアプリで撮影するほうが良いかも。
ただ、逆光のシーンや明暗差が激しくて露出を下げたデータの補正をするときなどは、やはりRAWでの撮影データが力を発揮するので、そういうシーンではRAW撮影はお勧めだ。
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