
reface CSを持っているから、microKORGを買うことは無いだろうと思っていたのだが、オークションでふらっと応札したら落札してしまった。付属品無しの8,500円。
ACアダプタは別に購入したが、それでも合計1万円程度で、これならちょっと試してみようかと思える値段だ。
microKORGの発売は2002年。15年以上も売られている超ロングセラーシンセだ。
下記の記事が書かれたのが、もう6年以上も前。未だに現行で売られているというのはすごい。
ASCII.jp:あの会社のシンセサイザーは10年経ってもまだ売れている (1/5)|四本淑三の「ミュージック・ギークス!」
確かに、入手して鳴らしてみたらシンプルで使いやすく、出音はデジタルにしては濃く、アナログとはまた異なる独特のテイストがある。
下のビデオで使われている音色も、まあ普通にパッドなんだけど、microKORGの音の密度感をよく引き出していると思う。
microKORGのあと、8音ポリになったmicroKORG XLが出たが、それでも初代microKORGも売れ続けている。
実は、microKORGの音源エンジンはMS2000のものだが、microKORG XLの音源エンジンはその次の世代の音源エンジンに代わっている。
ASCII.jp:新しいビンテージを目指す──microKORG XL開発者に聞く (1/5)
だけど、新しいものが常に良いとは限らず、多分MS2000にしかないテイストがポイントなのだと思う。
実際、音を聴き比べてみるとXLのほうが「フツー」っぽい音に感じられる。決してそれが悪いわけではないのだが、microKORGの代わりになるかというと、ちょっと違うということなのだろう。
このころの音源エンジンは多分NordLeadの影響を多かれ少なかれ受けていて、それがキャラクターになっているのかもしれない。
また、ちょっと意外だったのは低音に結構重みがあることで、この点だけはreface CSを上回っているかもしれない。
鍵盤ではrefaceに完敗なのだが・・・。
ちなみに低音もMicroBruteには負ける。が、まあキャラクターも大きく違うので単純比較はできない。
さて、届いたmicroKORGはいくつか反応しないキーがあったのだが、これはよくある故障らしく、ネットで調べると修理レポートが沢山ある。
裏蓋を開け、鍵盤の端子基板を外し、導電ゴムの付いたシートを水洗い。

そして、端子基板の端子部分は導通しやすくするためにエンピツの芯をちょっと塗る。

これで問題なく動作するようになった。
ミニ鍵盤は弾きやすいとは言えない出来で、refaceの鍵盤のほうが遥かに出来が良い。
が、まあ時代を考えれば仕方ないだろう。ちなみにmicroKORGの企画は、「マルチエフェクターサイズの筐体にMS2000の音源を納め、ミニ鍵盤を付けたポータブルなシンセサイザー」というアイデアから始まったそうで、ミニ鍵盤ありきだったらしい。
ボコーダー用のマイクも欠品していたが、PC用の安いマイクをつないでみたら問題なく使えた。
このボコーダーも、全然期待していなかったが、思っていたよりもかなり良い感じで、うれしい誤算。
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