
microKORGをオークションで入手したばかりだが、今度はminilogueを(やはりオークションで)入手した。
発売当時の定価の半額くらいなので、ためしに入札してみたらそのまま落札してしまった。
状態は良く、OLEDで波形を眺めながら音色を作るのは本当に楽しい。
microKORGのような低音の音圧はないのだが、ノイズをちょっと載せた波形の倍音をフィルタで削り、コードを鳴らすと、なんとも言えない心地よさがある。
これで小型シンセはDSI Mopho/Tetra、MicroBrute、minilogue、それにVAのreface CSとmicroKORG、と5台になってしまったが、どれもキーボードではなくシンセサイザーとしての個性があって、手放せない気がする。
minilogueは発売から丁度3年が経過し、新製品のminilogue xdも先日発売された。
このxdは、minilogueの拡張版というより、Prologueのコンパクト版的なニュアンスを持ち、より汎用的な音作りが可能になっているようだ。
ただ、自分としては銀色のアルミと木の組み合わせのあのデザインが気に入っていたので、xdのデザインはちょっと残念。

仕様的にも、minilogueの特徴はそのフィルタにあったのだが、4poleフィルタが削られ、フィルタのEGはADSRからADのみへ代わり、おまけにカットオフのつまみも小さくなってしまっている。
もちろん、その一方でxdはオシレータが充実し、デジタルエフェクタも加わっている。
でもそれ自体はminilogueじゃなくても良いはずなので、フィルタ周りをデグレするべきではなかった気がする。
製品の時系列的には
minilogue → monologue → prologue → minilogue xd
という順番で、minilogueはポリシンセを気持ちよく鳴らすための新設計のフィルタ、monologueはモノシンセに合わせた別設計のフィルタなのだが、prologueのフィルタのベースはmonologue。
もしかして、minilogue xdのフィルタも同じものかもしれない。
初代minilogue開発陣のインタビュー記事を読むと、フィルタへの拘りが強く感じられるのだが・・・。(この記事に出てくる開発者の高橋氏も企画者の坂巻氏も、既にKORGを退職している。)
製品開発ストーリー #16:コルグ minilogue 〜 4ボイスでフル・プログラマブル、そしてMOTION SEQUENCE対応!開発者が語り尽くす、新型アナログ・シンセの全貌 – ICON
minilogueはディスコンになるわけではないみたいなので、初代とxdは似ているけど別のシンセと理解したほうがいいのかもしれない。
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