Arturia MicroFreakを買ってみた

「狂気の一粒」という触れ込みのArturiaの「MicroFreak」を買ってみた。
音はともかく、安くて軽いのはポイントが高い。今の定価32000+税でも十分安価だが、そのうち税込3万を切るのではないか。
出音そのものは、少なくともハイファイではない。
重量感のある低音とかは無理めな感じで、そこらへんは値段なりだ。
シンセベースを求めるのなら、MonologueとかMicroBruteを選ぶべきだろう。
また、普通のシンセでできる音が出せない(あるいは、出せてもチープな感じになる)という点で、初心者向きではないと思う。
タッチパネルな鍵盤は、予想されたことだがミスタッチが増える。
ただ、思ったより悪くない。
黒鍵は1ミリほど高くなっているだけだが、意外とこれが効いている。

一通りプリセットを聴いてみてから、音作りを試してみた。
多彩な、というキャッチフレーズのシンセエンジンだが、オシレータ部分はオレンジの4つのノブですべてコントロールできる。
しかも、左端のノブはオシレータの種類選択なので、全てのオシレータは3つのノブだけでパラメータをコントロールすることになる。
ノブの持つ意味はオシレータによって異なるが、まあ動かしていれば感覚的に分かる。

フィルター、エンベロープ、LFOもシンセとしてはおなじみのもので、パラメータも素直だ。
下図の青がフィルター、赤がエンベロープ、緑がLFO。

フィルターはローパス、バンドパス、ハイパスで効きは非常に強い。
エンベロープは、音量に対して適用するかどうかを指定するボタンと、フィルターのカットオフへの適用量を指定するノブがついている。
フィルターもエンベロープも、OLEDで形状が視覚的に確認できるので、直感的に使うことができる。
LFOは最も高い周波数でも1/32拍までで、モジュレーションとしてはそれほど強力ではない。
本当にパラメータを揺らすためだけに使う感じ。
波形は6種類で、サイン波、三角波、ノコギリ波 (上昇タイプ)、パルス波 (矩形波)、ランダム (サンプル&ホールド)、ランダムグライド (スムージングしたランダム) がある。
最後のランダムグライド(またはスルーランダム)というのはちょっと珍しいかもしれない。
ランダムな変化をスムーズに行わせることができる。
上の写真で右上の部分、フィルターの右隣には「サイクリング・エンベロープ」がある。
これはその名の通り、ループするエンベロープ。
MODEボタンで、ワンショット(ENV)、フリーランニング(RUN)、トリガーシンク(LOOP)の3つの動作モードを選べる。
フリーランニングとトリガーシンクがループするエンベロープで、実際にはエンベロープ的な波形を持つ第二のLFOとして使える。

さて、MicroFreakの白眉はパネル左上に配置されているモジュレーションマトリックスだ。
縦軸の5つの信号で横軸の7つのパラメータを変調できる。
7つのパラメータのうち、3つは指定可能になっている。
Assign1~3の上にある丸いものは、見た目がランプのようだが、実はプッシュボタンで、これを押しながら割り当てたいパラメータのノブを回すと、パラメータを指定できる。
ノブはクリック式になっていて、マトリックスの設定は
1)回転してモジュレーションの接続ポイントを選択
2)押し込んで接続ポイントをON
3)回転してモジュレーションの適用量を設定
で操作する。
また、接続解除は
4)2秒以上長押ししてモジュレーションを0に設定
で行う。

MicroFreakのプリセットを聴いてみると、時間的な変化が複雑なものが多い。
この変化はモジュレーションマトリクスを通じて、モジュレーションソース自体を他のパラメータで変調することで産み出されているようだ。
たとえば、サイクリング・エンベロープのパラメータをLFOで変調すれば、LFOで変調したLFOのような結果が得られ、これを使って波形のパラメータを変調すれば複雑に時間変化する波形が得られる。
さらにややこしいことに、サイクリング・エンベロープ自身でサイクリング・エンベロープを変調することも可能だ。
また、一つの信号に対して複数のモジュレーションソースで変調することもできる。この場合は、モジュレーションソースの重ね合わせで変調することになる。
このように、モジュレーションマトリックスは音をぐちゃぐちゃにいじることができるので、逆にプリセットのモジュレーションマトリックスを見れば、そのプリセットのぐちゃぐちゃ度合いをある程度推定することができる。
例えば、これは比較的シンプルな音色(97 Smooth Pd)の例。

一方こちらは、ぐちゃぐちゃの例(98 Language)。

まあ、ぐちゃぐちゃにしたら普通はSFXみたいな音になっちゃって音楽的な用途には使いにくい。
ただ、LFOもサイクリングエンベロープも周波数自体は低いので、高速変調でノイジーな音を作ることはできない。
いきおい、サンプル&ホールドのランダムピコピコの派生形みたいな感じになりやすい。
プリセットには結構そういったSFX系の音が多い。
あと、アルペジエーター/シーケンサーでも時間変化を作ることはできるが、長くなったので次回。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ARTURIA MICROFREAK ハイブリッドシンセサイザー
価格:34560円(税込、送料無料) (2019/4/29時点)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【即納可能】ARTURIA MicroFreak(新品)【送料無料】【国内正規流通品】
価格:34560円(税込、送料無料) (2019/4/29時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました