Arturia MicroFreakに3つの新オシレータと強化されたユニゾンモードが追加に

MicroFreakは発売されて2年くらい経つが、今回2度目の大型ファームウェアアップデートが来て、V3になった。(1度目の大型アップデートはボコーダー機能の追加だった)
これが、なかなかに強力な内容になっている。
●新たに3つのオシレータが追加された。
ユーロラックモジュールのメーカーNoise Engineeringとの協業によるものだそうだ。
●任意の波形を「厚く」することができるようになった。
MicroFreakはフィルタは1音分しかないが、オシレータは4音出せるパラフォニックの構成になっている。
その4音をデチューンして重ねる機能が、ユニゾンモードに新たに追加された。
これを使うと、同じ波形限定ではあるが、4つのオシレータがあるモノラルシンセみたいに使うことができる。
ユニゾンモードで重ねるオシレータを減らせるので、2つのオシレータを重ねたデュオフォニックとして使うことも可能だ。
効果としては、いわゆる「Super Saw」の音が簡単に出せる。デチューン具合も設定できる。
MicroFreakは音が細いという側面がどうしてもあったのだが、今回のこのアップデートで見違えるようになった。
新たに追加された3つのオシレータの内容については、以下のビデオが詳しい(英語だけど)。

簡単にまとめると、
●Bass・・・位相が90°ずれた2つのサイン波をリングモジュレータで接続したオシレータ(2相発振回路)。Wave Foldingで倍音成分を追加できる。名前の通りベース音にバッチリ適合。
●Sawx・・・Syncで変調したような音が出せるSawオシレータ。Sync系の音はこれまでMicroFreakでは出しにくかったので、そこを思い切り補ってきた。
●Harm・・・倍音追加と整流(波形のマイナス成分をプラスに反転する)を組み合わせたオシレータ。音を聴く限りでは、倍音は正確な整数倍には限定されていないようだ。

そしてどのオシレータも(Noise Engineeringの名に違わず)、ノイズでモジュレーションすることができる。
今回のアップデートはMicroFreakの自由度を大幅に上げていると思う。
もはや発売当時のものとは別物に進化した印象だ。

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