手乗りミニPC CHUWI Larkbox Proを購入

最近、CPUにCeleronを用いた「ミニPC」が数多く発売されている。
かつての「ATOM」が今はCeleronシリーズの一員となり、「モバイル向け」から「Chromebook向け」に衣替えしている。
そのCPUを使った省電力デスクトップPCのことである。
以前からあるミニPCとしてはインテル製のプラットフォーム「NUC」を使ったベアボーンが有名だが、それとは違う。

ATOMシリーズのCPUは、かつてはWindowsタブレットなどに使われていた。
私も一度購入したことがあるが、なんとかWindows10にアップデートはできたものの、実用には厳しい動作パフォーマンスだった。
そのためATOMに対する印象はそれほど良くはなかったのだが、最近のATOMはかなりパワーアップして、Webを見たりYouTubeを見たりするくらいなら十分実用になる、というのである。

そういったミニPCの代表例がCHUWIの「HeroBox」で、アルミ板のヒートシンクを使ってファンレス化してある静音のミニPCだ。
【Hothotレビュー】ファンレスで無音の小型デスクトップ「CHUWI HeroBox」 – PC Watch
このマシンのCPUはCeleron N4100。「意外と使い物になる」という評価は、この前の世代のCPUであるN3000シリーズあたりからのようだ。
ASCII.jp:性能低くても問題ない 指でつまめる超小型PCがキビキビ動く
ベンチマークのサイトで見ると、N4100はコア数が倍増してパフォーマンスも倍増。
消費電力が増えたJ4125ではさらにパフォーマンスが向上している。
Intel Celeron N3350 @ 1.10GHz vs Intel Celeron N4100 @ 1.10GHz vs Intel Celeron J4125 @ 2.00GHz [cpubenchmark.net] by PassMark Software

同じベンチマークでCore I5-2500kのスコアが4082ということなので、その3/4程度は出ていることになる。

今回購入したLarkbox Proは、J4125を使用したミニPCで、筐体は6cm角の立方体。ファンレスではない。ファンが回っている音は聞こえる。
ミニPCのスペックの違いはCPU以外に、メモリ容量とストレージ容量、それに外部インタフェースがある。Larkbox Proはそれぞれ6GB、128GB、USB×2・HDMI×1、microSDカードスロット、4極オーディオ。

比較検討したのは、ほかにHerobox、Herobox Pro、ACEPC GK3など。価格は20000円前後。
Herobox Proは新しいCPU N4500を搭載しているが、ファンレスではないしパフォーマンスもよくわからない。
ACEPC GK3はCPUはJ4125でRAMが8GBだ。インタフェースとしてHDMI×2+VGAで3画面が可能。USB×4と有線LANポートもある。
もうちょっと上のクラスだとN5000シリーズを使ったミニPCもあるが、価格も30000円クラスとなる。昨年Ryzen5で組んだデスクトップPCの投資額が30000円程度だったので、そこまでくると個人的にはあまりお得感はない。

価格面ではLarkbox Proが安く、手軽に持ち運べるので出張時にホテルのTVに接続することもできそう、ということでこれを選んだ。
電源はACアダプタで、USB-Cポート(電源専用)に接続する。アダプタは本体より小さく、高さは2/3程度。このあたりも好印象。
価格は、Amazonのクーポンの値引きがあり15,700円。それに、最近始まったあと払い (ペイディ)が初回20%ポイント還元(最大3000円)キャンペーン中だったので使ってみた。それを含めれば12700円となる。

使ってみた感想としては、まず初回のWindows Updateに確実に一晩必要。
また、デフォルトではWindowsのタスクバーが白地に黒アイコンなのが若干違和感があったが、これは
個人用設定→色→既定のWindowsモード
で「ダーク」を設定すればOK。
WiFi接続も自宅の環境(NEC Aterm WR8700N)では問題なし。
USBは有線マウスと有線キーボードで埋まってしまうので、小さいUSBハブは一応付けた。

パフォーマンスだが、確かに普通のネット閲覧なら十分に使い物になる。YouTubeやNetflixもちゃんと見られる。
動画は多少画質やフレームレートが下がったように感じた局面もあったが、総じて問題なし。

ただ、普段使っているRyzen5のデスクトップと比べると、何というか、普通の車と軽自動車の違いのような、足腰の脆弱さをちょっと感じることはある。メモリもCPUも、それほど余裕はないので、ブラウザもタブを何十個も開いたらちょっと辛いかも。
あくまで、「スマホやタブレットと同程度の使い方をするのであれば」、実用性十分というところだ。

Larkbox Proは可搬性がとても高いので、そういった意味でもお勧めできる。価格は恒常的な値引きや結構高額な割引クーポンが随時あるので、実際に商品ページをちょくちょく見てみるのがよい。

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