
これまで紹介してきたように、多彩な機能を持つHX1だが、やはり宣伝しやすさ、
分かりやすさではパノラマ撮影がナンバーワンだろう。
しかも、HX1は縦方向のパノラマも撮ることができ、これがなかなか面白い。

ただ、パノラマは、慣れるまで意外と撮るのが難しい。
まず、カメラをまっすぐスイングするのに練習が必要。
失敗すると、真っ直ぐ伸びているはずの線がぐにゃぐにゃになる。
スイング中に液晶に何らかのガイド表示が欲しかったところだ。
特に縦方向は失敗しがちで、むしろ液晶を見ずに、カメラを手で回転
させるように動かすほうがうまくいくようだ。
縦方向パノラマは、構図を決めにくいのも難点。
コツは、まず「空(真上)」または「地面(真下)」のどちらを画面に入れるか決める。
地面と空を両方入れると、中央部分が膨らんだ変な絵になりやすい。
そして対象に向かってシャッター半押しで露出とフォーカスを確定。
半押しのまま空または地面にカメラを向ける。
最後におもむろにシャッターを切り、対象に向かってスイープしていく。
スイープは、下から上のほうがやりやすい。
空をスタート地点にすると、基準点がないため、どうしても左右にブレやすい。
とにかく、気持ちの上で「空を入れる」「地面を入れる」と意識するのが大事。
上の竹林の例では、空を入れると決め、地面はカットした。
下の例は、空をカットして真下を入れたもの。

ちなみに、DSC-HX1の広角端を縦に使えば間に合うシーンも多い。
下は通常の縦位置撮影だが、上下方向の広がり感は十分得られる。
やはり、「真上」または「真下」を入れたいかどうかが、あえて縦パノラマにするか
どうかのポイントだと思う。

ところで、パノラマといえば、一昔前はロシア製のパノラマ専用カメラ「Horizon」が有名だった。
たとえばこんな紹介記事がある。
ITmedia ライフスタイル:フィルムで撮る本物のパノラマ
Horizonはフィルムカメラだが、DSC-HX1は、デジカメ版Horizonと言えなくもない。
Horizonで撮影された写真は、探せばネット上にけっこう見つかる。
パノラマ写真の使い方(横パノラマだけだが)では参考になることが多い。
Horizon Kompakt & Perfect / Gallery
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