デジタル一眼レフ購入検討(4) 伏兵、GF1+パンケーキレンズ

D5000購入に至る経緯のつづき。

前回までの記事では、ニコンとペンタックス以外は取り上げなかった。

しかし、実際には、カメラ店の店頭でレンズキットが10万円以下で買える機種は、
ほとんど全部手にとってみたと思う。

そのうち、キャノンとソニーの印象としてはこんな感じ。

●キャノン

Kiss X3軽い! 軽さを求めるならこれが一番だろう。
しかし、…なぜか昔から、銀塩の頃からだが、キャノンのカメラにあまり魅力を感じない。
これはコンパクト機でもそう。気になったのは高級コンデジのGシリーズくらいか。

サンプルの写真を見ても、やっぱり惹かれない。
一言で言って、中庸すぎるという感じがする。でも決して悪くは無い。
ニコンとそんなに大きな違いはない、いい写りだ。
結局、相性というものかもしれない。とにかく、あまり突っ込んで調べる気が起きなかった。

EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS – キヤノン – レンズ – 写真共有サイト:photohito

●ソニー

α550は人気があるそうで、触ってみたが、どうもボディが空き箱っぽいというか、違和感がある。
重い軽いという問題ではないと思う。
バランスが悪いのかもしれないし、素材や塗装の問題かもしれない。
とにかくフィーリングがなんだか違う。

写りは悪くないけれど、写真のカラフルさがちょっと好みと違った。
テレビっぽい、と言ったら言い過ぎだろう。
でも何だか広告っぽい、CMっぽい、ちょっと派手な感じの色づかい。

DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM SAL1855 – ソニー – レンズ – 写真共有サイト:photohito

要するに、キャノンとソニーはどちらも、色の傾向やボディの質感が好みではなかった。

あともうひとつ大きいのは、シャッター音。
好みなのだろうが、ニコンのシャッター音は気持ちが良い。
シャッター音というより、シャッター時のボディに伝わる振動の感じなのかもしれない。

メーカーでも機種でも違ってくるが、D90は低い音だがいい音で、気に入った。
D5000はD90とは違うが、傾向としては同じ。

ちなみに、K-xは「パシャキッ!」と音が大きく高い。
また、オートフォーカスもギュインギュインとやや五月蝿い。

こういうのが好き、という人もいそうな感じはする。
だが自分の場合、子供のピアノ発表会での撮影も考えると、これはK-xの減点ポイント。

忘れてはならないメーカーがもうひとつ。

●オリンパス

写りはけっこう好み。浮かび上がるような色彩がいい感じ。

ただ、センササイズがフォーサーズなのが気にはなる。
フォーサーズはAPS-Cより一回り小さいセンサ。
焦点距離は35mm相当に換算にすると2倍になる。
20mmは40mm相当ということだ。

その分、小さな望遠レンズを作ることができるが、ボケは少なくなり、高感度では不利。

だから、望遠レンズの携帯性重視ならフォーサーズは良いかもしれない。
しかし、室内撮りがメインの自分には向いてない気がする。
あと、SDHCカードが使えないのも残念。

ズイコーデジタル ED 14-42mm F3.5-5.6 – オリンパス – レンズ – 写真共有サイト:photohito

むしろ、フォーサーズの一眼よりも気になったのは、マイクロフォーサーズ(m4/3)機だ。
m4/3はセンササイズはフォーサーズのまま、よりカメラを小型化できるようにした規格だ。

で、m4/3といえば、

●パナソニックのGF1パンケーキレンズセット

K-x/D90/D5000以外で、購入候補になりかけたのは、これだけだった。

このパナソニックの20mm f1.7のパンケーキレンズが非常に評判が良い。
自分の好みはニコンだったが、このレンズは「これは悪くはない」とは思えた。

■WEBLOG BEHAVIOR::■LUMIX GF1 と D3

パナソニック Lumix GF1 フィールド・テスト − ヒマラヤで過ごした16日間

LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020 – パナソニック – レンズ – 写真共有サイト:photohito

実際に店頭で触ってみると、ボディの質感もとても良く、コンパクトデジカメの代替
としてなら素晴らしいものだった。

一眼より持ち出しやすいので、「画質」×「撮影量」では有利なのではないか? とも思った。
かつての愛機、コンタックスG1にも似たところもあるし、価格も6万弱とお買い得感が高い。

結局、最終候補からはずしたのは、「m4/3だから」ということにつきる。
具体的には、「画質」と「ボディの賞味期間」が気になった。

m4/3は先に書いたように、室内で高ISOで撮影、となると画質はAPS-Cにちょっと譲るだろう。
ボケが少ないのも、自分としては残念。

一方、ボディの賞味期間の話は、ある意味m4/3の将来性の裏返しでもある。

APS-Cの一眼レフは、ある意味、進化の踊り場に来ている感じがする。
一度ボディを買うと、何年間か使えるかもしれない。

けれどm4/3は、一眼レフとは違い、まだ始まったばかりの規格だ。
今後も激しい新製品開発競争が行われるだろう。

m4/3は、画質追求だけでなく、HX1のようなユニークな新機能をボディ側に追加していく
流れになるのではないかという気がする。

また、値段も下がっていくし、レンズのバリエーションも増えていくだろう。

2年もすれば、今のボディは完全に「過去のもの」になってしまうのではないか?
それでなくても、半年に1回新製品が出て、損した気分になるのではないか?
先日もオリンパスがまた魅力的な新製品を発表したばかりだ。

そんなことが気になり、結局「今はまだm4/3はやめておこう」という結論になった。

でもGF1+パンケーキ、特に女性にはとってもお薦めだなあ…という気は、今でもしている。

というわけで、いよいよ候補はD90かD5000かに絞られることになった。

(つづく)

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