
結論から言うと、使い方による。
Apple Wireless KeyboardをiPadとペアリングして、しばらく使ってみた。
iPadは純正ケースに入れて、横向きに立て、その前にキーボードを置く。
すると見かけは小さいノートPCみたいなものである。
ネットブックはキーボードが狭いものが多いが、このキーボードはフルサイズ。
好みの問題はあるが、概ね打ちやすさは問題なし。
入力遅延なども特に感じられない。
ブラインドタッチで普通に入力できるのはやはり有難い。
ノートPCと比べた場合、ネックはソフトウェアの部分になる。
まず、iPadのカナ漢字変換がそれほど賢くはない。
学習させれば何とかなるかもしれないが、現状、携帯電話と同じかそれ以下のレベル。
変換候補の選択をするのに、使えるキーボードショートカットが少ないのも辛い。
たとえば一括カタカナ変換、WindowsならF7、MacOSならCTRL+Jだが、iPadでは使えないようだ。
Command+スペースで英数モードと日本語入力の切り替えは可能。
総じて、PCでの入力に慣れた人にとっては、ややストレスがたまるだろう。
当面は使う側で慣れるようにするしかない。
ちなみにキーボードショートカットだが、今のところ確認できたのは以下の通り。
command+SPACE:英語/日本語切り替え
control+J:改行
control+K:カーソルから後ろを消去
control+M:改行
command+Z、X、C、V:Macでは定番の操作(取消、カット、コピー、貼りつけ)
control+I:タブ
control+F:カーソルを1文字前進
control+B:カーソルを1文字後退
control+A:カーソルを行の先頭へ
control+E:カーソルを行末へ
このへんのcontrolキーとのコンビネーションは、実はルーツがある。
UNIX系OSではメジャーな「Emacs」というテキストエディタの操作と同じなのだ。
ちなみに、control+d, p, n, w, yなどもEmacsでは頻繁に使うのだけど、iPadでは使えなかった。
Safariとメモ帳で試してみたが、上記のショートカットは共通に使えるようだ。
なんでこんなマニアックなキー入力が、iPadでは残っているのかよく分からないが…
コメント