今回は、カメラについて。
カメラ搭載は、スペック面では第四世代iPod Touch最大の特徴だろう。
といっても、デジカメの代替としては厳しい。
iPhone4のカメラに比べれば解像度は低く、オートフォーカスもない。
まあはっきり言うと、トイデジカメに近い内容だ。
カメラが欲しいなら、1万円位で売られているデジカメのほうがずっと良い。
iPod Touchでカメラが使えることの意義は別にあるが、それはともかく、まずはサンプルを。
解像度は960×720ピクセルの約70万画素、アスペクト比4:3の画像だ。
これは50%縮小。
比較のため、こちらは普通のデジカメ(Powershot S90)でオートで撮ったもの。
画角はやや違うが。
印象でいうと、iPod Touchの露出や発色は悪くない。
比べると、Canonの写りはやや露出オーバーで、のっぺりと絵の具調だ。
別にiPodのカメラがCanonより良いというのではない。
が、縮小してblogに載せる程度なら、意外と見られる絵だと思った。
もちろん、Powershot S90は設定を細かく変えられるのが特徴で、オート撮影は
本来の性能を発揮しているとは言いがたい。
最近のデジカメは、オートでの撮影は露出オーバー気味かつ色や輪郭を強調する傾向にある。
上の写真はその傾向がそのまま出ているに過ぎない。
解像度で見ると、印刷まで考えたらiPodでは勝負にならない。
iPodの等倍の中央部分切り出しはこんな感じ。
Powershot S90(1000万画素)の等倍切り出しはこうだ。
iPodの写真は、印刷は考えないほうが良いだろう。
iPhoneのカメラは500万画素なのに、iPodのカメラは70万画素。
しかしこれは、単に格差をつけるためではない。
iPodは薄すぎるので、iPhone4のような大きなカメラモジュールは入らなかったのだ。
iPhone4の厚みは9.3mmだがiPodは7.2mm、ケースの厚みを考えると、この2mmの差は大きい。
こちらの記事でも解説されているが、iPodのカメラの厚みは3.3mmしかない。
日本発売前の新iPod touchを徹底分解! iPhone 4より本当にお買い得かを丸裸に大検証… : ギズモード・ジャパン
サイズを考えると、オートフォーカスも手ブレ補正も現状では省略せざるをえないだろう。
そして、オートフォーカスが無いなら、解像度ばかり高くしても意味がない。
きちんとフォーカスが合わなければ、解像度を上げても、ボケた絵が拡大されるだけだ。
まあ、150〜200万画素くらいあってもよかったかなとは思わないでもない。
あと、オートフォーカスは無理でも、マクロモードがあればよかった。
基本編の結論としては、
・ブログやメモ用には使える性能。
・明るいところでの露出や発色は悪くない。
というところか。
カメラについては、もう少しレビューを続ける予定。
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