Live Sketch HDはiPad用のお絵描きソフト。
ツールは描画と消しゴムだけ、
設定できるのはカラーだけ。
線の太さも、ペンのタッチも、
何も指定できない。
指の動きだけがすべてだ。
極めてシンプルなツールだが、
他に無い仕掛けがある。
右の絵は私が10分くらいで描いた、
卓上の花の写生。
この絵の細かい線は、全部Live Sketch HDが
自動で付加したものなのだ。
この、線の自動付加機能が、Live Sketch HDの
唯一の、そして非常にユニークな機能だ。
線が描かれる仕組みは意外とシンプルだ。
上の絵の、水平線は手書きで描いたもの。
縦の細かい線は、自動で生成されたものだ。
Live Sketch HDでは、既に描いた線の近くに線を引くと、それらの間に
自動で細かい線が追加されるのだ。
そして、4本の線は上から順に描いたが、線を引く早さに違いがある。
1本目は普通に、2本目は早く、3本目はゆっくり、4本目はさらにゆっくり。
その早さによって、細かい線の密度が違ってくる。
仕組みはこれだけなのだが、これを把握すれば、手描きの100分の1の労力で描ける。
陰影付けが全部自動で行われるようなものだ。
やや難点は、この自動生成機能をオフにできないこと。
たとえば水玉のような、小さな丸を描くことができない。
描いても、周りに線があると、反応して勝手に膨らんでしまうからだ。
しかし、ともかく面白いツールなので、iPadをお持ちの方は試してみることをお勧めする。
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