410Fを買うまで、このシリーズをずっと
チェックしていたので、410Fと以前の
機種との違いを書いてみる。
シリーズの原型ともいえる210 ISは、
もともと良くできたカメラだった。
1200万画素 CCDで手振れ補正付き、動画は
1280×720のH.264、と水準以上のスペック。
小さいのに光学ファインダーがあることも
特徴的だった。
レンズは33〜100mmの3倍ズーム。
ここはもう一息、広角が欲しいところだった。
220 ISになって、レンズが28〜112mmの4倍ズームになった。
光学ファインダーは無くなったが、スペックは必要充分。
だが、私は同じタイミングでDSC-HX1を買っていたので、買いそびれた。
400Fは、レンズは変更が無く、画素数はそれまでの1200万から1400万に増えた。
さらに薄く、スポーティなデザインになったが、使い勝手の面では評判が悪かった。
で、410Fだが、型番からするとマイナーチェンジのようにも見える。
しかし、実は結構大きく変わっている。
この変化は220 ISから400Fへの変化より大きいかもしれない。
まず、デザインは元通りに戻った。
これによって使い勝手も回復。
これだけでも、型番は230 ISとしても良さそうなくらいだ。
Photo of the Day 現行キヤノンの、イチ押しのコンパクトカメラ
レンズは24〜120mmの5倍ズームになり、広角側が充実した。
これは、以前も書いたようにコンパクト機の焦点距離としてはボリュームゾーンそのものだ。
動画では、初めてフルHD(1920×1080)の撮影機能を搭載。
音声もステレオになり、撮影中のズームもできるようになった。
(フルHDでは24fpsだし、ビットレートが高く連続撮影時間が短いため、
ビデオカメラの代わりにはならないが。)
センサーはCMOSになった。
画素数は1200万画素に減ったが、光学系の性能を考えれば十分な解像度だろう。
機能面では、300万画素で毎秒8枚の連写、手持ち夜景など、
高速読み出しのできるCMOSならではの機能が増えた。
ムービーダイジェストも使えそうだ。
そんな感じで、410Fでは外観は先祖返りしたが、一方で
光学系・センサ・動画などは世代交代している。
おそらくこのシリーズの今後2〜3世代のベースモデルになると思う。
冒頭の写真は、IXY 410Fで花を接写。下はその等倍画像の切抜き。
CMOSセンサはノイズが多いので、ノイズリダクションがかかっているはずだが、
意外と細部も撮れていると思う。
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