ファイルの実体は一つしかないのに、複数のフォルダから参照できるようにする。
通常、Windowsでこれを実現するために使われるのが「ショートカット」だ。
ショートカットは、実際には拡張子「.lnk」のファイル。
ファイルの中身には、参照先となる別のファイルへのパスが書かれている。
これと似て非なる仕組みとして「リンク」がある。
UNIXでは昔から使われているが、Windowsも、NTFSでは同じ仕組みがある。
リンクは、1つのファイル実体に対して、複数のファイル名を与えることができる。
各ファイル名の間に優劣は無い。
まさに、「AでもありBでもある」という状態になる。
ショートカットのように、「Aだが、Bという別名を与える」のとは違う。
そして、実体は1つしかないから、リンクをいくつ作っても、ディスクは
ファイル一つ分しか消費されない。
但し、複数のリンクを持つファイルを「本当に」削除する場合は、
全ての別名を削除する必要がある。
1つだけ削除しても、「AでもありBでもある」が「Aである」ないし
「Bである」という状態に変化するだけだ。
というのが「リンク」なのだが、こういうややこしいものなので、Windowsでは
コマンドラインでしか作成できない。
ファイルへの別名を割り当てるハードリンクを作成する − @IT
しかし、フリーソフトの「リンク作成シェル拡張」を使うと、エクスプローラで
リンクを作成することができるようになる。
リンク作成シェル拡張for Windows 2000/XPのダウンロード : Vector ソフトを探す!
リンク作成シェル拡張 for Windows 2000/2003/XP 再配布ページ
これをインストールすると、
ファイルを「右ボタンで」別フォルダへドラッグ&ドロップ
することで、リンクを作成できるようになる。
右ボタンを離したタイミングでポップアップメニューが出るので、
「リンクを作る」
を選択すればよい。
実はこれ、TV録画したファイルを、そのフォルダからは移動せずに、
DLNAサーバ用のフォルダからも参照できるようにしたい…と考えて
探してきたもの。
ショートカットでは、うまく参照してくれなかったが、リンクならファイルと
判別は付かない(というかファイルそのもの)ので、目的を達成できた。
見終わったら、DLNAのフォルダからは削除してしまう。
削除しても、オリジナルのほうのファイルには、影響しない。
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