IXY 600Fについて

先週のキャノンの新製品発表では、IXY 600Fが発表された。
(なぜか、Powershot S100は発表されなかったが…
 震災→品薄→欧米市場優先、なのか?)

仕様を見ると、レンズが8倍ズームになり、液晶が倍の46万画素になったが、それ以外は410Fと大きな違いはなさそうだ。

もう一つ変わったのはデザインで、410Fでは背面右端にあった、AUTOとのスライドスイッチとMENUボタンの2つが、背面から見て右側面へと移動した。

これは、液晶が2.7型→3型と大きくなった影響かもしれない。

もともとこの2つのボタンは、撮影中の使用頻度はそれほど高くないと思うので、使い勝手の面では大きくは変わらない気がする。

ただ、ボタンがついたことで、右側面を下にしてカメラを立てることができなくなるのではないか? という気もする。

IXYはフラッシュが背面から見て左側にあるため、カメラを縦にしてフラッシュを使うには右側を下にするほうがよい。

レンズを出した状態でも、カメラを縦に机の上などに立ててフラッシュも使える…というのはIXY 410Fの隠れた美点だったのである。

まあ、実際にそんな使い方をするのはレアケースだが。

レンズは28mm相当から224mm相当までの8倍ズーム。F3.0-5.9。

ここは、用途によって好みの分かれるところだろう。

IXY 410Fの広角側24mmは、欲しい人には嬉しいところだが、普通の人にとってはやや使い方が難しい画角でもある。
何も考えずに広角端で撮影すると、中央が膨らんだ写真になってしまう。

そういう意味では、28mmスタートのほうが万人向けではある。

一方、24mmのわかりやすいメリットとしては、自分撮りがある。

カメラを手に持って自分に向け、手を前方に目いっぱい伸ばして撮影する場合には、広角側で1mmでも違うと写る範囲が大分変わってくる。

望遠重視ならIXY 600F、広角重視ならIXY 410F、という棲み分けになるのではないだろうか。

…普通の人が、このクラスのカメラをそこまで判って選ぶかどうか、分からないが。

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