
「3Dで撮影でき、3Dで表示できるデジカメ」Finepix Real 3D W3を買ってみた。
「立体映像」は、テレビが登場して以来ずっと、未来の技術の代表選手である。
私にとっても、3D関連のガジェットは、昔から気になる存在だ。
20年以上前、PlayStationすら登場する以前から、ある種の憧れを抱いている。
とはいえ現状の3Dは、まだまだ市民権を得られるほどの品質ではないことも解っている。
3Dの映画、3Dのテレビ、どれも珍しくは無くなったが、普通になったとも言いがたい。
この、「Finepix Real 3D」シリーズも、そういう意味ではまだマニア向けの商品である。
だが、撮影も視聴も1台で完結する製品としては、ほとんど唯一無二の存在と言っていい。
実は、SONYの3D撮影可能なデジカメ「Bloggie 3D」MHS-FS3が、1万円あたりなのでオモチャとして買おうかどうしようか、ここ2、3ヶ月迷っていたのである。
そこへ、この「Finepix Real 3D W3」が特価で14,800円で出ていたので、つい手が出てしまった。
W3は気合いの入った製品で、この値段では申し訳ない内容である。
当然ながら左目用と右目用の2つのセンサと光学系を内蔵している。
それにディスプレイも3D対応なので、一般的な液晶の倍の解像度となっている。
これだけでも、安いデジカメ2台分のコストがかかりそうだ。
それに、左右のレンズをしっかり一致させるステンレスフレーム、左右の画像を合成する画像エンジンを備えているのだから、普通のデジカメ並みの価格では割に合わないだろう。
大きさは普通のデジカメと比べてやや大きめ、という程度だが、手に取るとズシリと重い。
このような冒険的な商品を、よくこれだけの物量を投入して作ったものだと思う。
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