Finepix REAL 3D W3 試し撮り

昨日届いたFinepix REAL 3D W3、ちょっとだけ試し撮り。
既存のデジカメでは写真が風景を切り取った「絵」であるのに対し、3Dの写真は空間を切り取った「箱庭」のように感じられるのが面白い。
もちろん、視点を変えられるわけではなく「奥行き感」があるだけなのだが。
2次元のディスプレイで、この箱庭感を伝えるのは難しい。
実際に撮影されているのは冒頭のような2枚の写真だが、W3の3Dディスプレイに表示させると奥行きを持って見える。
この2枚の画像を交互に表示させるGIFアニメが下のものだ。
フリーソフトのStereoPhoto Makerで作成した。
人間の錯覚で、これでも若干奥行き感が感じられる。

しかし、これでもW3のディスプレイで見たときの感じの、2割くらいしか伝わらない。
実際には、樹皮のめくれや、葉のかたまりの重なり具合が、かなりリアルな奥行き感で表現される。
そして、現実には数十センチの奥行きが、ディスプレイの中では数mmの起伏に見えるところが「箱庭感」を生み出している。
なお、左右の画像はそれぞれ約3500×2000の700万画素。
下は中央部分の等倍切抜き。

屈曲式の光学系だし、スペースも限られているので当然ではあるが、画質は大して良いわけではない。
シャープネスが強めにかかっているが、色合いは素直で、フジのCCDデジカメの雰囲気を受け継いでいる。
また、暗所撮影でのノイズもそこそこ出る。
しかし、そもそもせっかくの3Dだから、手前も奥もぼかさずに撮りたいところだ。
そのためには基本的に屋外か、相応の明るいところで、絞って撮影するほうが良いだろう。

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