現在、PCオーディオ用のアンプはまだ届いていないので、PCのオーディオ環境は暫定的に
(1)Audio Jack USB → BSSP21WRD(音楽再生:スピーカー)
(2)Dragonfly → REALM OE(音楽再生:ヘッドホン)
(3)オンボードサウンド → BOSE MEDIAMATE(通常の音声出力用)
という接続になっている。
foobar2000では、BSSP21WRD用のイコライザ設定を行ってしまっているので、foobar2000から(1)と(2)を使うには、切り換える都度イコライザ設定を変えなければならない。
これがかなり面倒なので、(2)には別のソフトを割り当てたい。
オーディオクエストのサイトを見ていたら、foobar2000と並んで推奨されているソフトに、JRiver MediaCenterがあった。
$50の有料ソフトだが、iTunesの完全な代替として利用できるそうだ。
”Sound quality leader for Windows based systems”と紹介されている。
ちなみに、オーディオクエストのサイトには、この製品やPCオーディオ全般について、良い設定やいろいろな解説がアップロードされている(英語だが)。
特に、以下の文書はPCオーディオのための設定として最も基本的なことが書かれているので、読んでみることをお勧めしたい。
JRiver MediaCenterは、30日間は有料版をトライアル利用可能ということなので、使い始めてみたら、確かに非常に出来が良い。
再生はわかりやすいユーザーインタフェースだし、フェードイン・フェードアウトや、ファイルをあらかじめRAMへ読み込んでから再生するなど、再生動作も細かく設定できる。
曲目選択は、図のようにアーティスト・アルバム・ジャンルで選ぶほか、ファイル名で選ぶことも出来る。
プレイリストは、iTunesからエクスポートすれば移行可能だ。
曲のレーティングも、プレイリストに含まれた曲のレートは移行できる。
もちろんCDのリッピングも可能で、エンコードはデフォルトではape形式になっているが、ALACやFLACなどのロスレス形式が利用できる。
ちなみにJRiver社のCTOはapeを作った人自身であるらしい。
もちろん、タグも自動で埋め込んでくれる。
データベースはYADBというJRiver独自のものらしいが、日本のCDでも問題なく対応しているようだ。
また、エンコードしたファイルのタグ編集やフォーマット変換なども、きちんと対応しており非常に使いやすい。
さらに、J.River Media Centerは動画と画像も管理できる。
特筆すべきは、動画再生でも音声をWASAPIで出力できるところで、高音質の動画再生を楽しめる。
(ただし、私の環境ではWASAPIだと音声がノイズだらけになり、WASAPI-Event Styleを指定する必要があった。)
ファイル形式はDirectShow対応らしく、MPEG2TSなども問題なく再生できた。
音量調整は、オーディオインタフェースのマスターボリューム(コントロールパネルで設定するインタフェースごとの「レベル」)に連動する。
このため、マスターボリュームがアナログ動作のDragonflyとの相性も良い。
(foobar2000の音量調節はマスターボリュームと連動しないため、ビットパーフェクトでなかった可能性がある。)
iTunesはユーザーインタフェースからCover flowをなくしてしまったが、JRiver Media Centerは3D Albumsというユーザーインタフェースを用意している。
これは使い勝手も悪くなく、なかなかだ。
唯一残念なのは、iTunes Storeで購入したDRMがかかっている楽曲を再生できないこと。
普通に再生すると無音になってしまう。
どうしても再生したい場合は、再生エンジンをQuickTimeに設定すれば再生可能だが、出力をQuickTimeが行う関係で、WASAPIなどの設定が効かなくなってしまう。(QuickTimeの音声出力設定に従う。)
ともあれ、非常に気に入ったので、試用期間が終わるのを待たずに購入決定。
円安傾向でもあるし、どうせ買うなら早いほうが良い。
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