周波数特性測定用マイク ECM8000を購入、PCオーディオ環境の特性を計測

べリンガーのコンデンサーマイク「ECM8000」を買ってみた。
それほど高価なものではなく、XLRケーブルと合わせても4000円弱。
ECM8000は、フラットな周波数特性を持つ無指向性のマイクだ。

以前、アクティブスピーカーの周波数特性を測定したことがあったが、そういった用途に適している。
前回は手元にあったダイナミックマイクを使ったのだが、測定データがマイクの特性に影響される可能性もあるので、フラットな特性のECM8000を使ってみることにした。

コンデンサーマイクは+48Vのファントム電源が必要になるが、TASCAM US-200にもともと搭載されているので問題なし。

早速、前回と同じやり方で現在のPCオーディオ環境の特性を測定してみた。
スピーカーの前10cmあたりでのデータはこんな感じだ。
左ch

右ch

(参考)BSSP21WRD

さすがに、1000円以下のアクティブスピーカーとは違って、そこそこ200Hz~20KHzはまあまあフラットな感じになっている。

低音は、100Hzあたりが持ち上がっていて、40Hz以下は急速に落ち込んでいる。
聴感上も、低域をちょっと盛り気味だなあと思っていたので、納得のいくデータだ。
PIEGA TS3は50Hz未満が出ない分を、100Hzあたりを盛って埋め合わせているようなところがある。

実は、中高域で落ちているところがあるのではないかと気になって、今回の測定をしてみたのだが、データから見る限りその心配は無いようだ。
ただ、左スピーカーの後ろはガラス窓にカーテン、右スピーカーの後ろと右は壁と本棚という感じで大分環境が違っているためか、左右の特性はずれがある。

特に100Hz~500Hzのあたりは結構違いが見られるが、100Hz~500Hzというと、波長では70cm~3.5mというところなので、部屋や家具の悪影響が出ている可能性が大きい。
細かいでこぼこは、マイクの位置でクルクル変化するので、気にしても仕方ないが、100Hz近辺はイコライザでちょっと削ったほうがいいかもしれない、とちょっと思った。

逆に40Hz以下は、できればサブウーファーで補うと良さそうだ。

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