DFAMの付属のプリセットからもう1つ。「Tribal Drums」はVCOを1つとノイズを使った、比較的シンプルな構成になっている。
音はこんな感じ。
これは実際には、以下の3つの音を重ねて作られている。
重ねて、と書いたが、実際には3つ目の音はオシレータではなく、VCFのカットオフをノイズで変調しているために出ている音。オシレータからの入力をゼロにしてもこの音は出るので、一応、第3の音として分けてみた。
パッチは以下の図のようになっている。前回、前々回の2つのパッチはいずれもシーケンサーのピッチ信号でVCFのカットオフを制御していたが、今回は、シーケンサーのベロシティ信号のほうを使い、VCOのエンベロープのディケイタイムを制御している。
この結果、VCOの音はベロシティが大きいと「ボォ~~~ン」とピッチがゆっくり下がっていき、ベロシティが小さいとすぐにピッチが下がって「ボッ」と鳴る。
というわけで、このTribal Drumsというパッチでは、VCOのピッチ変化の速度がベロシティによって変化する、というのがメインの仕組みだった。そこに、VCFのカットオフをノイズで変調することでザラザラして手触りが加えられている。
ちなみに、実際のTribal Drumsはアフリカなどの民族楽器らしい。演奏はこんな感じ。
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