PCスピーカーはZ120BW(写真左)を丸9年以上使っていて、ここ最近は時々買い替えを考えてはいた。
オーディオ用のスピーカーとアンプは別にあるので、あくまで通常利用としてのスピーカーだ。
だからそれほど予算はかけるつもりはなく、5000円以下。
今回、コストパフォーマンスはともかくとして、Z120BWより少しでも良くなればいいか・・・ということでオーディオテクニカの割と最近出た製品「AT-SP95」(写真右)を買ってみた。
Z120BW同様、アナログ入力のアクティブスピーカーだ。
写真のようにZ120BWと比べると高さはあるが、フットプリントは同じくらいで、何とかこれまでと同じスペースに納まる。
仕様的には、電源はUSBから取り入力は3.5mmステレオプラグ、ということでZ120BWと同じ。
スピーカーユニットも多分同じ50mm(2インチ)フルレンジ。
違いと言えばヘッドホンジャックがあることと、バスレフポートがある筐体、というところだろうか。
WaveSpectraで20Hz~20KHzの周波数特性を見てみた。
上がAT-SP95、下がZ120BWだ。
AT-SP95の低域は100Hzまで。Z120BWより少しだけ伸びる。200Hzあたりのところに多分スピーカーの特性によると思われる山がある。中高音部も若干盛り気味で、その一方で10KHz以上のところで下がっているが、聴感上はあまり気にならない。むしろ、2~4KHzあたりで若干歪みがある周波数帯がある(上の図からは読み取れないが)のがちょっと気になった。
ちなみに参考で、以前購入したUSB-DAC内蔵の激安スピーカーMM-SPU8BK(上)と、サブウーハーつきのPCオーディオ環境(下)はこんな感じ。MM-SPU8BKはユニットも箱も小さいので、どうにも帯域の狭さが気になってくる。
で、AT-SP95はどんなスピーカーなのかというと、一言で言えば
「Z120BW+綺麗な筐体+ヘッドホン端子+使いやすい音量ダイヤル+少しの低域再生能力をプラス」
という感じ。Z120BWよりプラス2千円強の価格となるが、まあ値段分の価値はあると思う。
使われているスピーカーユニットも悪くないもののようだ。
少なくとも見た目は「日本の家電」ぽい高級感があるし、機能的にも問題なく、音も悪くない。
Z120BWは値段の割には良い音だがデザインは奇抜だし、音量ダイヤルは小さすぎて操作しにくい欠点があったから、そこが気になる人には良いかと。
逆に筐体はチープで良いのであれば、半額近い価格設定のZ150BKで良いだろう。
音質については、帯域は無理せずサイズなりだが、あまり変なところはない。
ただ、中高域が若干強めなので、人の声は聴きとりやすい一方、音楽を聴くにはバランスが気になる人はいるかもしれない。
歌モノしか聞かないなら、かえってボーカルが良く聴こえるようになった気がするだろう。
低域も、Z120BWよりは少しだけマシ。これ↓のベースが一応存在していることが聴き取れる程度。
【バランスを改善するための改造はこちらの記事を参照】
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