この本、Kindle Unlimitedで読んだのだが、アンダーラインしまくりでUnlimitedではなく購入してしまった。購入しても440円、安い。
自分も、まあ内向型である(MBTI性格診断だと「論理学者INTP-A」で内向型81%)。内向型といってもいろいろあって、コミュニケーション下手、気が弱い、自己評価が低い、などなどの要因がある。自分の場合は、対人関係(特に集団内)が苦手というのはあり、この著者の方との共通点になる。
「豊かになる方法」とあるけれど、それは必ずしも経済的なことだけを意味していない。内向型ゆえのストレスを無くし、心穏やかに生きていけることが豊かさであって、経済的な心配が無くなることはその要件であり手段だ。
この本は自費出版らしく、編集の手が入っていないっぽい。しかし、それだけに表現が良くも悪くもストレートで、身も蓋も無い感じになっているところがあちらこちらにあるのだが、そこが良い。ほぼ全ページ、どこかしらアンダーラインしてしまった。
どん底にいる時に読書で読むべきなのは、成功した昔の偉人の話です。成功した人の決断や行動を読書で追体験することで、少しずつ自分の脳に成功する方を選ぶ思考回路が出来てきます。(「無職の期間」)
私のように他人にどう思われているのか気にしやすい人は、相手の視点に立つことに慣れています。この能力によって仕入れ先や他部署の仕事を想定して、管理表に織り込むことができました。(「ネット広告代理店」)
私が脳を悲観から遠ざけた方法として、簡単で有効だったのは寝まくることでした。(「まずは就職活動の下準備から」)
業種(会社)をほめるという志望動機のフォーマットが出来上がってからは、書類審査の通過率が上がりました。面接で志望動機の名を借りて業種(会社)を褒めると、それまでのアウェイな空気が一変して、好意的に見てくれるようになりました。(「どんな業種にも使える志望動機」)
思考が止まらなくなる脳は、材料を放り込むと自動で料理を作ってくれる機会のように、情報を放り込むと組み立てて答えを出してくれます。(「内向型の特性を生かす」)
などなど・・・。
最終的に著者の方が経済的に豊かになったのはオンライン広告業界にそのタイミングで居た、というのが結構大きいと思うので、それ自体は真似してもしかたがないが、就活での面接やあれこれの具体的なノウハウは、中途採用の場合だけでなく新卒の方でも参考になると思う。
Unlimitedに加入されている方には一読をお勧めする。
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