安価なデジタルアンプ AIYIMA A07 Premiumを買ってみた


TPA3255というICを使ったAIYIMA A07 Premiumというデジタルアンプを購入してみた。値段はAmazonで10,799円だった。円安のせいで昔ほど安価ではないが、まあ失敗してもいいか、という価格帯。

AIYIMAというのは、どう読むのか困るが(アィイーマ、かな?)、もちろん中国のメーカーだ。

同様の製品はいくつかあるが、サブウーファー用のプリアウトがあるのと、ネットで調べた限りではあまり悪い評判は無かったようなのでこの製品を選んだ。サブウーファー用のプリアウトは、信号レベルが音量調節と連動しなければならない。自分にとってはこの機能は必須だ。

他の製品では、Fosi Audio V3がスペック的にはほぼ同一だったが、価格が2割以上割高なのに、オペアンプチップを交換できるというマニアックな仕様以外には特に違いは見いだせなかった。ほぼ、デザインの違いだけと思った方が良いだろう。

それ以外には、BluetoothとかBass/Treble調節みたいな付加機能がある製品もあるが、PCオーディオ用のアンプとして使う自分には必要ない。

このアンプは、写真の通り、電源スイッチと音量調節だけというシンプルな構成。左に置いてあるデカいのは付属の32V DC出力のACアダプタだ。

ちなみに、この手のデジタルアンプとしては、以前(といっても10年以上前だが)、TA2020を使用した製品を購入したことがある。TA2020を作ったメーカーはもう倒産しており、後継の製品は無い。

中華デジタルアンプ MUSE M20 EXを買ってみた
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デジタルアンプ(D級アンプ)というのは、正確には信号増幅にPWM技術を使っているアンプで、別にCPUで信号を拡大するような演算をしているわけではない。PWMという変調方式そのものが、アナログの量を「1の時間の長さ」と「0の時間の長さ」で表現する方式なので、そのことをもってデジタルと呼ばれている。

そのデジタルアンプを実装している専用ICだが、TPA3255はテキサスインスツルメンツのチップだ。このチップはTA2020とは分野が同じという以外には関係は無いが、アンプとしての性格は無色透明な部分がTA2020と似たところはあるらしい。

というわけで、普段使っているアンプを一時取り外して、このアンプを数十時間ほど使ってみた。

先入観はあるかもしれないが、印象としてはTA2020を使ったデジタルアンプと近いものがある。あのときの記事で、

TS3との組み合わせでは、全く駄目というわけではないものの、音量を上げても下げてもやや平板な音のように感じた。

と書いた。その同じ「平板さ」を、今回も感じてしまった。

ただしけっして悪い音ではない。そういう性格のアンプなのだ、ということなのだろう。もしかしたら「入力信号を純粋に増幅しただけの音」にはこちらのほうが近いのかもしれない。

Frieve AudioのAI生成の製品レビューはこちら。

AIYIMA A07 Premium 製品レビュー
TPA3255チップを搭載した競争力のある価格で良好な測定性能を発揮するバジェットクラスDアンプ。ただし、基本的な技術レベルと最小限の保証サポートにより制限される

スピーカー端子は裸線でもつなぐことはできるが、細い線でないと端子の穴に差し込むのは無理だろう。バナナプラグの利用をお勧めする。自分はNOSTALSICというメーカーのソルダーレスのプラグを使っている。4個セットで1000円前後で買えて、質感も悪くなく、お薦めできる。

やや不満な点はプリアウトで、妙にレベルが低いなと思って調べてみたのだが、電源オン・オフに関わらず音声信号が出ている。

ということは、音量調節に連動したVRを通して、入力信号を増幅せず、パッシブにプリアウトに出力しているだけの簡易型プリアウトではないかと思う。まあサブウーファーがアンプ内蔵なので、動作すはするのだが、何だか手抜き感はある。

プリアウトはサブウーファー出力とは似て非なるもの、と思った方がいいかもしれない。上位機種ではサブウーファー出力と明記されているものもある。音量調節の位置によってサブウーファーの音量バランスが違っているような気がしなくもないが、これは気のせいというか人間の聴覚の仕組み上そうなるのかもしれない。

もう一つは音量調節で、無段階調節ではなく、クリックのある段階式の調節になっている。個人的には音量調節にクリックは必要ないと思っていて、特に小音量時の微妙な調節がやりづらい。

が、まあ全体的には悪くない印象なので、このまま慣れるまで使ってみてから、元のアンプに戻してみてどう感じるか試してみたい。

【後日談:結局、使い続けるだけのメリットは感じなかったので、元のアンプに戻した。】

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