「ユニクロ」(杉本貴司/日経BP)

ユニクロの歴史。いや~面白いな。久しぶりに、一気に読んでしまった。経営関連でこんなに引き込まれたのは「V字回復の経営」以来かも。

創業者、柳井正の子供の頃の話から学生時代、そしてユニクロ創業から現在に至る歴史を(たぶん)脚色なく描いている。

若いころの友人によると、柳井正は内気な、クラスでは印象に残らない人物だったらしい。「V字回復の経営」の主人公とはちょっと異なるキャラクターだ。しかしその後の足跡を見れば、”Only the paranoid survive”と言ったインテルのアンディ・グローブを彷彿とさせる、果敢な戦略転換。それを支える揺るがぬ意思が印象に残る。

柳井正は学生の頃、「世界を見たい」と父親に頼み、世界一周に出ている。若い時のこの体験が、実は一番大きいんじゃないかなあ。この本では主に「将来の結婚相手に出会った」というだけで、あまり重要な扱いになっていないけれど。

著者インタビュー動画(読了後に視聴を推奨)

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