年明け以降、何度かシンセサイザーの話を書いているが、ここ数年のトレンドはアナログシンセサイザーの復活だ。
90年代以降のデジタルシンセサイザー全盛期以降に育った、現在30代以下の人には、アナログならではの制約も新鮮に感じられるのかもしれない。
また、昔と大きく違って、部品がチップ部品となり、同規模の回路でも超小型・低消費電力で作れるようになったこと、海外での製造で大幅なコストダウンが図れるようになったこと、なども要因としてはあるだろう。
現在の注目の的は、おそらくKORGが9月にも発表しそうな、ARP Odysseyの復刻だ。
ARP Odyssey製品開発に関するお知らせ | News | KORG
アナログの魅力は、表情の豊かさとでもいうべきもので、いったんデジタルを介しているはずのYouTubeで見ても伝わってくるのは不思議なものだ。
そんなアナログシンセサイザーだが、昨今の新製品は意外と安くなってきている。
5万円くらいまでの製品が結構あるのだ。
KORGのVolcaシリーズに至っては1万円ちょっとだが、あれはむしろポータビリティに重点があり、純粋にアナログの音が欲しいだけならもう少し上位のものが良いと思う。
なお、アナログと言っても原信号の生成だけはデジタル(DCO)で行っているものが多い。
フィルタでの加工自体はアナログなので、表情の豊かさは十分出る。
5万円程度までのレンジで見てみると、DSI Mopho、Waldorf Rocket、Arturia MicroBruteなどが3~5万円で買えるアナログシンセサイザーだ。
バーチャルアナログでよければ、定番のMicroKORGやXL+、Waldorf BLOFELDなどもある。
ポリフォニックを求めるならバーチャルアナログのほうが良いだろう。
さて何でこんなことを書いているかというと、上にも挙げたWaldorf Rocketを買ってしまった。
シンセサイザーとしても良い音だが(しかもパラフォニックで8音まで鳴らせる!)、ガジェットとしても面白そうなところが気に入った。
Amazonでセールだったのか25,800円と通常より少し安くなっていたので、手が出てしまった。
(通常は最安値でも30,000円強くらいだ。)
届くのが待ち遠しい。
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