新ビデオカード Radeon HD 7790購入、ハングアップに悩まされる

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前の記事で書いたとおり、Oculus Rift用に外付けビデオカードが欲しい。
そうは言っても、ゲーマーではない自分があまり高いビデオカードを買うのももったいないし、解像度もフルHDは必要ないのだから、中の下クラスで適当なものはないか、と探したところ、玄人指向の「RH7790-E1GHD」に行き当たった。
ミドルレンジのビデオカードというと、先日紹介したOuterraでも推奨カードになっていた「Nvidia 460GTX/ATI 6850」など、Nvidiaの末尾60、Radeonの末尾850となる。
現行商品で言えば、Nvidia 660/ATI 7850が相当するが、どちらも2万円クラスの製品。
その下のランクとなると、ゲーム向けとしてはやや中途半端だが、1.5万円クラスのNvidia 650TiやATI 7790となり、720p解像度なら、これらのカードでもそれなりのパフォーマンスが出るようだ。
ASCII.jp:「Radeon HD 7790」はミドルレンジGPUを再定義できるか? (1/3)|最新パーツ性能チェック
そこで、この二つのチップを使った製品を探してみた結果、今回購入した玄人指向のHD 7790採用製品がAmazonで10,972円と一番安かったので、これにした。
この製品は消費電力、ファンの騒音といった面でも比較的評価が高そうだったのもポイント。
世の中的には、外付けビデオカードはNvidiaが主流であり、GPUの演算機能を使った高速なビデオエンコード(いわゆるGPGPU)ではNvidiaのCUDAのほうがメジャーだったりするので、650Ti採用製品のほうが良かったかなと思わないでもないが…。
取り付け・ドライバの導入は問題なく進み、まずはエクスペリエンスインデックスを更新しよう…というところでトラブル発生。
エクスペリエンスインデックスの測定中に、ブルースクリーンで落ちてしまう。
結論から言うと、iPadからPCへリモートデスクトップのようにアクセスするためのソフト「DisplayLink」のためのPC上のサーバが悪さをしてたようで、アンインストールしたら問題は解消した。
ここまでたどり着くのに、
・「winsat formal -restart」でコマンドプロンプトでエクスペリエンスインデックス更新を行って、落ちるテストを特定
・Windows Media Playerが「C:WindowsPerformanceWinSATwinsat.wmv」を再生すると落ちるのを確認
・それ以外のソフトでは動画が普通に再生できることを確認
・HD3000に戻したらエクスペリエンスインデックスを正常に実行できることを確認
・念のためWMPのアンインストールと再インストール
・HD 7790のドライバのうちMedia Acceleratorを削除
といった色々な調査をしたのだが、結局はサードパーティのソフトの問題という脱力する結果だった。

新しいエクスペリエンスインデックスは上に貼っておいたが、グラフィックスに関しては7.7と満足のいくもので、PC全体としてもバランスが取れている。
ちなみにPCのスペックはCore i5-2500K+P8Z68-V/GEN3、電源はKRPW-G530W/90+
まあ、ゲーム用ビデオカードでエクスペリエンスインデックスを測っても、あまり参考にはならないが、前の記事で触れたOculus Rift用ゲームのSightLineでも最高画質で60fpsが出ており、Outerraも気持ちよいスピードで動かすことができ、体感的にも画質と速度が向上したので、所期の目的は達成できた。
そのほか、気になった点としては、
・HDMIにOculus Riftを接続したまま電源を入れると、BIOSの解像度が800×600になり、画面が欠ける
・HDMI Audioがうまく動作せず、コントロールパネル「サウンド」が開けない
といったトラブルがあった。
まあこのへんは、私個人の環境要因が大きいのではないかと思う。
というわけで、今回購入したカードは個人的には満足しているが、上記のように苦労もあったので、誰にでもお勧めというわけでもない。
結果的に製品に問題があった訳ではないのだが、外付けビデオカード自体、既に自作パーツとしては難易度高めになっているような気がする。
ただ、Radeonシリーズは最近ネーミングがマイナーチェンジして、HD 7850→R9 270X、HD 7790→R7 260Xというようにリネームされるので、旧ネーム製品が安価で在庫処分されるようなことがあれば、お買い得かもしれない。

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