Meta Questに限らずHMDは通常、水中メガネのように密閉された空間になっていて、ディスプレイの映像だけを見せる、という構造になっている。Quest3の標準の接顔部も同じだ。しかし、これがある種の圧迫感(閉所的な)を感じさせるとか、動きが激しいゲームで汗をかくと、蒸れて不快だという意見は多い。
オープン接顔部は、顔に接する部分とディスプレイ側とを4か所(額、左右、鼻)で固定し、それ以外は密閉しないというものだ。
価格は、6000円近くと高い。「ただのプラスチックがなぜこの値段?」とは思うだろう。(顔にあたる部分はクッションになっていて、交換用のクッションも付属する。)
自分も正直高いとは思ったのだが、かなり評判が良いし純正以外の選択肢が現状存在しないので、純正を購入してみた。
そうしたら、通気性だけではなく臨場感という意味で、意外なほど良かった。
人間の視野の周辺部分は、ものを認識するというよりは、動きを検出することに特化している。オープン接顔部にすると、頭を動かして視野が変化したとき、その動きの情報を得ることができる。これはカメラパススルー利用時に有効なのはもちろんだが、完全なバーチャル空間の場合も、自分が見回す動きを補完する影響があるような気がする。
というわけで、まあまあ高いけどお勧めアイテムだ。
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