株式投資関連の振り返り(2024)

今年、世間的には新NISAがかなり(メディア的に)話題になった。自分も昨年まで行っていた積み立て投資は全額新NISAに移行した。

新NISAのメリットは売却益が非課税になることなので、積立で投資しているなら単純にまずNISA枠を使う方が良い。新NISAでは枠が増額され、従来40万円だったつみたてNISAから、NISAつみたて投資枠120万円+NISA成長投資枠240万円になり、かなり大きな金額になった。総額での上限は1800万円で、最短で5年でこの枠に到達する。実際には毎月30万円も積み立てるのは、若い世帯にはなかなか難しいだろうから、積立には十分な枠と言える。

積み立てで購入しているのは全額楽天VTIだ。これは今後も続けていく予定。振り返ってみるとこの1年の楽天VTIはこんな感じだった。

8月には、待っていた値下がりが来たかもなんて思ったが、結局そんなことは無く、年初と年末だけ見れば実は昨年よりも若干成長率が高かった。一言で言えば「下落は一時的で下落幅は小さく、トータルでは想定以上に値上がりが大きかった1年」だったと思う。

下図は確定拠出年金の積み立て状況と損益だが、今年1年の伸びの異常さが分かるだろう。これだと反動は不可避な感じがして、例えば2025年の1年間、ずっと損益が下がりっぱなしになっても不思議は無いくらいだ。こういう状況を見てしまうと、これ以上買うのはどうなんだろう、とも感じる。

ただ、今年臨時収入があったので、夏から秋にかけてのこのちょっと凹んだタイミングで、半年分散で臨時収入で楽天VTIを買った。今、米国株はかなり高値圏に入っているので、あのタイミングで買えたことは良かったかなと思っている。

また、臨時収入の一部はドルの外貨預金にしている。今年は為替の変動が大きく、この凹んだタイミングは円高に振れたタイミングだった。今はまたかなり円安側に振れている。とはいえ現時点、外貨預金にしたことは良かったとも悪かったとも言えない。

この臨時収入以外は、淡々と新NISA枠で積み立てたのと、あとメルカリ株をちょっと購入した。一時、値上がりしたがメルカリのビジネスは現在、詐欺問題などいろいろ課題が出てきているためか、結局購入当時と同じあたりまで下落している。でもまあ、とりあえず保有を続けるつもり。

そうそう、2021年ごろに仮想通貨を10万円分だけ買ったら、そのあと下落して長らく塩漬けになっていたのだが、今年ビットコインが復調してきたので、12/10に9.8万円分を売却した。これで、残っている仮想通貨はほぼ利益分ということになる。現在、7万円強というところ。おそらく将来的にゼロにはならないだろうし、いずれにしろ大した金額じゃないので放置しておく予定だ。

仮想通貨はかなりボラティリティが高く、FXほどではないにせよ個別株と同等以上のリスクはあるなあと思っている。金とかと同じで、企業業績ではなく社会情勢の影響を受ける感じだし、資本主義の「長期的には必ず上がっていく」という見通しはちょっと持てない。日本では税制的にもメリットが低いし、商品の性質が自分には合わない気がしたので、今後よっぽど下落しない限り、買い増すことはないんじゃないかと思う。

そういう意味では、米国株もちょっと高すぎて、あえて今買わなくても・・・という気分ではある。まあ、そういった気分に流されるよりも、余裕資金はとりあえず市場に置いておく方が、リターンの期待値としては大きくなる、というのは分かっているのだけれど。

ただ悩ましいのは、株価よりも円安。自分としては、円が昔のように高くなる可能性より、安くなる可能性の方が高いと思っているので、現金はなるべくドル資産に移した方が良いと思っている。現状、資産の半分くらいが日本円ベース。そういう意味でも、日本円は米国株に変えていくほうが理屈の上では正しいはず。とはいえ気分的にはやっぱり現在の株価・為替だと、ちょっと買いにくいので、年明け以降は積立のみで、外貨預金にした分の資金の投資は様子見かなと思っている。

というわけで2025年の方針だが、とりあえずNISAの積み立ては継続する。NISA枠以上については、流動資金の現金比率を上限50%に保つことを目標としたい。株式が下落すれば必然的に現金比率が上がるので、その分は株式を買い増す。逆に株式が上昇しても、売却して現金を増やすことはしない。この50%という比率は為替の動向や総額の絶対値にもよると思うので、随時見直していく。

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