Frieve Audioの周波数特性自動補正機能を試す

カメラ三脚に取り付けたマイクをリスニングポジションにセットして、PCオーディオの周波数特性と補正を試してみた。

以前試したときと基本的には同じことをやるわけだが、今回はソフトウェアはFrieve Audio M-Classを試用した。

Frieve Audioは無料版とシェアウェア版(Frieve Audio M-Class)があって、シェアウェア版では測定した周波数特性を補正するようにイコライザを自動設定することができる。

やり方は簡単で、「設定」メニューの「音響特性の測定」を選択すれば、あとはウイザード形式で測定までやってくれる。

音声入力はASIOが必要だ。
自分の場合は以前書いたようにTASCAM US-200を使っている

さて、リスニングポイントにおけるPCオーディオ環境の特性を測ってみたらこんな感じだった。

全体的には、100~600Hzあたりが厚くなっているのが目に付く。
そのあと800Hzあたりがちょっと落ち込んでいる。
波長は42.5cmだが、ちょうど背面バスレフポートと壁との距離がその半分くらいなので、反射の影響が出ているのかもしれない。
それより上は比較的フラットだ。

聴感上も中低域に比べてボーカル帯域が少し抑えられている感じがあったのだが、やはり上が抑えられているというよりも、低いほうがブーストされているようだ。
スピーカー直前で測定した場合とは、ちょっと違う感じになっている。

この特性を自動で補正した結果を再測定したのが次の図だ。

800Hzのディップは残っているが、200Hz~20KHzでほぼフラットな感じに補正された。

聴感上も、ボーカルが相対的にパワーアップして聴こえるようになった。

Frieve Audioはカバーアートを見られないので、プレイヤーソフトとしては自分はJRiver Media Centerから離れられないが、そこを気にしないのであれば、Frieve Audioも音楽プレイヤーとしてなかなか良いのではないかと思う。

ただ、フラットな周波数特性だと、実際には小音量で聴くと低域が物足りない。
結局、夜間小音量で聴くなら、以前のように少しバスブーストされているほうが好ましい気がしている。

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