
「Pebble」というスマートウォッチ=腕時計型コンピュータを買ってみた。
このTechCrunchの記事がPebbleを褒めていて、しかもちょうどクリスマスキャンペーンで20ドル引きの$130、送料無料ということなので、ちょっと試してみることにしたのだ。
私は再び(ウェアラブルを)愛することを覚えた | TechCrunch Japan
Pebbleの良いイントロダクションがこちらにある(英語だけど)。
The Complete Guide to the Pebble Smartwatch
個人的には、ここ10年くらい、腕時計をすることはなくなり、携帯電話で時間を見ていた。
腕時計そのものの必要性はかなり薄れているとは思うが、携帯の画面に出る情報をスマートウォッチ上に集約できるなら、逆に携帯をいちいち取り出さなくて良いので便利かもしれない。
モノとしてのPebbleは、軽量でシンプルなデザインであり、コンピュータではなく腕時計だと言えなくもないギリギリの線に踏みとどまっている。
腕時計サイズのAndroid端末、といったものも今は出回っているのだが、そういうものとはコンセプトが違う。
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画面は144×168ピクセルのモノクロで、シャープの「メモリ液晶」が用いられている。
これはLCDのピクセルごとに1bitのRAMを取り付けたようなもので、低消費電力で動作する。
Kindleなどで利用されているe-inkの電子ペーパーとは異なり、表示状態での電力はゼロではない代わりに、高速に書き換えができ、書き換え時の消費電力が小さい。
バックライトもあり、内蔵の加速度センサで動きを検出した場合やボタンを押したときなどに点灯する。
インタフェースはスマートホンとのbluetooth接続のみで、充電も専用のケーブルで行い、USBポートはない。
その代わり防水だ。
バッテリのもちは、おおよそ7日間。
実際に腕に着けてみると、曲面をうまく使ったデザインで意外とゴツさはないが、やはり厚みはあり、ワイシャツの袖の内側に納めるのはちょっと無理な感じだし、ジャケットの袖を通すときにもひっかかかる感じはある。
なお、ベルトは通常の腕時計用のものを交換ベルトとして使える。
PebbleはiPhoneやAndroidスマホと連携して、以下の動作を行える。
・メールや着信などの通知を画面に表示&バイブレーションで通知
・音楽プレーヤーの制御(再生/停止、次の曲/前の曲)
・自分の好みの時計画面をインストール
日本語には対応していないが、AndroidではPebble Plusというアプリを使うと日本語を画像に変換してくれるので、スマホの通知エリアと同じ情報をPebbleの画面に出すことができる。
(iOSでは同じような機能のアプリは無いようだ。)
これをやるには設定が必要で、標準のアプリの側で通知機能をオフにしてサードパーティアプリの通知を有効にし、Pebble Plusの側でPebbleに通知を送るアプリケーションを選択することになる。
この設定の手順は以下が詳しい。
pocketgames PDA秘宝館 » Blog Archive » Pebbleで日本語を表示させる方法とWatchfaces
時計の画面は画面は本体に8つまで保存でき、それらはボタンで簡単に切り替えができる。

アナログ、デジタル、時計以外のアプリなどさまざまなものが、現在2,000種類以上あるそうだ。
以下はそういった画面(watch face)やアプリをダウンロードできるサイトの例。
もちろん待ち受け画像ではなく、それぞれちゃんと時計として動作する。
Home | My Pebble Faces
Pebble Watch Apps, Watchfaces, Developer Marketplace | PebbleBarn
Pebble Watchapp Directory – Pebble Forums
また、Pebbleからスマホを経由してインターネットへ接続するhttpebbleという仕組みがあり、それを使って天気予報や、現在位置のタイムゾーンなど、いろいろな情報を表示できるものもある。
httpebble-watch/README.md at master · Katharine/httpebble-watch · GitHub
SetPebble – control your Pebble watch
Evernoteと連携するようなツールもある。
WatchNote for Pebble – Google Play の Android アプリ
自分で画面を作成するサービスもある。
Watchface Generator for Pebble – by Paul Rode
また、スマホ上で画面を作成するアプリもあるようだ。
Canvas for Pebble – Google Play の Android アプリ
インベーダーゲームもある。
腕から外さないと遊ぶのは厳しいが。

なお、先日CES2014で、スチールケース版のPebble Steelが発表になった。
若干フォーマル色が強まったデザインで、価格も250ドルにアップ。
ニュース – スマートウオッチのPebble、高級モデル「Pebble Steel」を発表:ITpro
一方、ファームウェアも近々2.0にバージョンアップされて、機能も追加されるようだ。
A New Era Of Apps
こういったシンプルな製品が伸びるのか、はたまた腕時計サイズのアンドロイド端末が流行るのか、今年はいろいろな製品も出てきそうで楽しみだ。
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