今日は昨日の晴天からうってかわって雨。
撮影にもいけず、昨日撮った写真を見ていた。
DSC-HX1の画質については、「ノイズが多い」という評価は購入前から大分目にしていた。
実際に使ってみて、確かにノイズは多いと感じる。
もう一台のカメラであるFinepix F31fdと比べると、雲泥とは言わないが相当違う。
うーん、こんなにザラザラになっちゃうの? という感じである。
片やハニカムCCD 1/1.7インチ630万画素、片やCMOS 1/2.4インチ910万画素。
比べるのはかわいそう、なのかもしれないが…
しかも、十分な光量のある屋外での、最低ISO(125)においてもノイズが出る。
ノイズというか、階調表現の段階で明暗の変化がなめらかではなく階段状になっており、
結果的に階調がディザリングのような形で表現されているように感じる。
よくある、暗所に弱いというのではなく、日中の屋外でのノイズなのだから、ちょっと不思議だ。
CMOSセンサと一体化されているというA-Dコンバータの問題なのか、センサー自体の問題なのか、内部の画像処理の問題なのか、原因は何なのだろうか…
暗所に強いという、ソニーの新兵器・裏面照射型CMOSを搭載した次期機種を出して欲しいという声もあるが…
約2倍の高感度を実現したソニー裏面照射型CMOSの秘密とは – デジタル – 日経トレンディネット
HDR-XR500V/520Vの裏面照射型CMOSセンサは1/2.88型663万画素。
スペック的にHX1の後継機にそのまま使うわけにはいかなさそうだ。
画質については、Digital Photography Interfaceのレビューを引用しておこう。
自分の印象としても大体こんな感じだ。
CMOSセンサを使ったカメラとして、Sony Cyber-shot HX1の画質はやや残念なものだった。このカメラはもっとも低いISO設定においても強いノイズリダクションと過度なシャープネスをかけており、画像はディティールや色が失われくすんでいるし、シャープネスの影響が目に見える場合がある。これを回避する方法もない。ノイズリダクションやシャープネスを弱めても違いが現れないし、Sony HX1は内部の画像処理をバイパスするためのRAW画像モードを持たない。レンズの僅かな欠陥(極端に変化している部分でのフリンジと甘さ)は忘れよう。HX1の画像処理方法こそ何らかの対処が必要だ。
発色やレンズの性能はなかなか好もしく感じられたので、余計にノイズさえ解決すれば…と思う。
もちろん、承知の上で動画機能を重視して購入したのではあるが。
しかし、実は普通の人が気にするほどのノイズか…というと、そうでもないかもしれない。
なにしろ、900万画素(3456×2592)である。
10年前、35mmフィルムを2800dpiのフィルムスキャナでスキャンしたらそれくらいの解像度だった。
当時の単焦点カメラで撮影してスキャンした画像とあらためて等倍で見比べてみた。
トータルとして、HX1の画像は
まあISO100のフィルムには負けるが、ISO200のフィルムだと勝てるかなあ…、
というレベルにはあるように思う。
他機種との相対評価ではノイジーということになるだろう。
しかしHX1のターゲット顧客は、あくまで一般ユーザだろう。
であれば、画質はシャープネス強めで見た目はパリッとさせ、RAWモードなんかよりも利便性や新機能に注力する、という方向は正しいのかもしれない。
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