ヒストリエ(岩明均)

岩明均(いわあき・ひとし、→Wikipedia)のコミック「ヒストリエ」の第4巻が出た。

以前から読もう読もうと思っていたのだが、この機会に1巻から4巻まで大人買い。

岩明均といえば傑作「寄生獣」だが、あの独特のテイストは本作にも脈づいている。

本作の舞台はアリストテレスの時代、ギリシアである。

ネタばれになるから筋書きにはあまり触れないが、主人公エウメネスは
寄生獣の主人公シンイチに似ている。

普段はややもすると気弱に見えるくらい、他者との諍いを避ける温厚な側面を持ち、
なおかつ相手を冷静に観察しつつ、突然相手の裏をかく豪胆さも併せ持つ。

それを支える、人並み外れた「能力」。

ストーリー的には、4巻まででようやく登場人物の設定が明確になり、
前段が終わってこれから本格的に展開していくという段階だろう。

だから先物買いにはなるが、あえて言おう。
「寄生獣」が好きだった人も、「寄生獣」はスプラッターすぎて苦手だったという人にも、
本作はお勧め。

何しろこれからの展開が楽しみな作品だ。

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