激安2.1chスピーカー iBUFFALO BSSP21WRDを買ってみた

バッファローのBSSP21Wという2.1chスピーカーを購入。
近所のPCデポに立ち寄ったら、このスピーカーが鳴らされていた。
音を聴いて、おやと思ったので買ってみた。
価格は997円。
激安投げ売り状態である。
色が赤、というのもいかにもチープな感じで、人気が出ないのだろう。
ブラックモデルはネット上でも既に在庫しているところは無いようだ。
おや、と思ったのは、安物の癖になんだか鳴りっぷりが割としっかりしているのである。
2.1chでウーハー部分が元気良く鳴っている。
ひっくり返すとバスレフポートから空気がボフボフ出ている。

iPod用には以前Mini Boomboxを買っていたが、ステレオ感が得られないのがやや不満だった。
このスピーカーなら、小さくてそれほど邪魔にならないし、失敗しても1000円以下だし惜しくはないか、と捕獲しておくことにした。
自宅でiPod touchをつないで改めて鳴らしてみると、やはり最初の印象通り、チープではあるがパワーがある。
デスクトップで鳴らす程度の音量なら、ウーハーから出る低音に結構量感があるし揺るがない感じで、（値段の割には）悪くない。
筐体は大人の科学の付録みたいなプラスチックで、ケーブルも細く、作り自体は実にチープなのだが、普通のアクティブスピーカーと較べると電源に若干余裕がある。
ACアダプタの仕様を見ると、10V1A（ただしDCではなくAC出力だ）。
鳴りっぷりがしっかりしているのは、この電源が良い影響を与えているのかもしれない。
一方サテライトスピーカーは、最初聴いた時は高音部がまるで出ていないと思った。
仕様上はウーハー4W、サテライトスピーカー2W×2だが、ウーハーと全く釣り合っていない。
スピーカー自身が能率が悪そうなのと、指向性が強く、ちょっと角度がずれると途端に音が聴こえなくなる。
これは、サテライトスピーカーを思い切りニアフィールドにすれば解決する。
具体的には耳から30cm程度。
両手にサテライトスピーカーを持って、視界の両端に見えるあたりに位置させるとよい。
これくらい近いと、点音源の良さで定位が少しはっきりしてくるし、不足していた高音が聴こえてくる。
ただし50cmくらい離れてしまうと、このような効果は大分減ってしまうので、設置に工夫が必要になるだろう。
距離を離した分、音量を上げればいいかというと、ますますウーハーとサテライトの音量差が開いてしまうような印象もあり、一方でウーハーの箱が鳴り出してしまうし、ご近所迷惑になる可能性もあるので微妙なところ。
ボリューム位置で10時～11時くらいのあたりがデスクトップ用途では適正音量のような気がする。
と言う感じで、あくまでも1000円にしては＆使い方を工夫すればだが、悪くない音が出る。
三角コーナーにＰＣを設置している人などには、意外と良いかもしれない。

自分自身は当面すぐ使うあては無いので、しばらくしまっておくことになりそうだが、その前に分解して中を覗いてみた。

サテライトスピーカー部。
スピーカーはちゃんとネジ止めされている。

ウーハー部。こちらもきちんとネジ止めされている。
サテライトもウーハーもメーカーはKINYO。
PC向けスピーカーでは大手らしい。

アンプ。ウーハー用とサテライト用の２系統になっているようだ。
大きな電解コンデンサは電源回路用か。

電源ジャック／サテライトスピーカー用ジャックの基板。
ダイオード４本は全波整流回路だろう。

ボリウム部分。このナットを外せばアンプ回路自体を取り外せそう。
ただ、LEDの部分がホットボンドで固定されているので、それをはがす必要あり。