
先日、今後のインフレに備えたPC環境もろもろのアップデートの計画を書いた。その中で、優先度的には最後になっていたのがデスクトップPCのアップデートだ。
この計画の中で考えていた4Kディスプレイ・MacBook・iPadについては既に更改が終わり、いよいよデスクトップPCに更改の順番が回ってきた。

今、RAM、SSD、HDDなどPCパーツが高騰しており、PCを新調するのは非常にタイミングが悪い。上の記事を書いた時点では、現在使っているDDR4 RAMを活かして、CPUをRyzen 5 3600から第14世代Core i7にアップグレードし、比較的価格が高騰していないマザーボードもDDR4に対応するものに交換、というプランを検討していた。
しかし、14世代Coreは高負荷時の発熱がすごいという評判だし、費用も8万円くらいかかりそう、ということでこの案には踏み切れず、さらに検討。その結果、CPUだけRyzen 9 5900XTに交換することにした。これなら費用は6万円くらい(CPUクーラー込み)で、性能も第14世代Core i7に匹敵する。

シングルスレッド性能ではRyzenのほうが見劣りするが、Ryzenは16コア32スレッドなので、マルチスレッドのベンチマークでは若干優る。ゲーム用ではないので、自分としてはシングルスレッド性能よりはマルチスレッド性能の方を重視する。費用対効果も考えれば、あえてリスクを取ってインテルに乗り換える必要はないかな、と割り切った。
Ryzen 5 3600のベンチスコアはシングルスレッド2558、マルチスレッド17661なので、自分の中の基準である「現行のマシンの3倍の性能」は7674、52983となり、i7-14700Fにしろ5900XTにしろ、基準にちょっと満たない2.5倍弱の性能なのだが、見切り発車で今更改することにしたのは
・あと2、3年待ったとしてどうなるか? その時にはマザーボードとRAMも全交換するしかなくなっているかもしれない
・正直、現在の性能でもそれほど困っているわけではない状況で、3倍という数字を追う必要はそれほど無い
・となると、今、将来の不確かさへ対策することを性能・コスパよりも重視したほうが良いのでは
と考えたからだ。
なお、型番上は5900XTの上位に5950Xが存在する。コア数は同じだが、僅かに高クロック。調べた限りでは、両者は実質的に同じもので、5950Xが選別品ということのようだ。性能差はクロック100MHz分で、価格は現時点、数千円は高い。あえてその金額を出す価値は無いと思う。
ちなみに、Ryzen 9 5900XTはビックカメラで55,480円で購入。「楽天ビックのページから店舗受け取り」で購入した。この方法だと、店舗価格よりも安いネット価格で、店舗ポイントの10%が付く。楽天の通常のポイント還元率で買うよりもポイントが多くもらえる。支払いも楽天カードで1%ポイントがつくので、合計11%のポイントで実質5万円以下となった。
Ryzen 9 5900XTにはCPUクーラーは付属せず、別に購入する必要がある。TDPは105Wで、Ryzen 5 3600の65Wからは大分増える。
クーラー購入にあたって水冷もちらっと考えたが、調べたところ空冷でも無理は無さそうなので、今回は手頃な価格で評判の良いID-COOLING FROZN A620 PRO SEを購入した。値段はAmazonプライムセールで3,698円だった。

ちなみに、箱から出したばかりの状態だが少し内側に歪んでいた。まあこの程度なら全く実害は無いので気にしないが、こちらのビデオでも同じような話が出ていたので、梱包か何かで問題があるのかもしれない。

交換作業としては、まずマザーボードを5900XTに対応させるため、BIOSをアップデート。この際、bitlockerを使っている場合はキーのバックアップが必要だ。BIOSを更新するとTPMもアップデートされるので、bitlockerで暗号化されたストレージを読むにはキーが必要になる。自分の場合は、bitlockerは無効化しているのでスルーできた。
自分のマザーボードでは、BIOSの最新版はベータ版だったので、その1つ前のver.4622をインストールした。この作業はUSBメモリにファームウェアをコピーし、BIOSからASUSのEZ Flashユーティリティを使って行う。

アップデート後、正常に起動できることを確認してシャットダウンし、CPU交換作業に入る。
元のリテールクーラーを取り外し、CPUも取り外し、新しいCPUを付けて、マザーボードにファン固定用の金具を取り付けて、CPUにグリスを付けてからファンを装着。作業はまあまあスムーズに進んだ。自分のPCケースはそれほど幅が無いのだが(クーラー高さ最大170mm)、このクーラーは高さ157mmで、何とか入った。


実際に動かしてみると、Ryzen 5 3600+リテールクーラーと比べて、同じ作業をしているのに5900XTのほうがファンの音がするなあ、とは思う。思うが、うるさいというほどでもない。BIOSのファンコントローラ(Q-Fan)でスピードのカーブを調節すればだいぶ大人しくなる。設定値はChatGPTとかに聞けば提案してくれる。Cinebenchとか動かしてもCPU温度は瞬間風速で85度程度で問題なし。ただ、PCケース自体がエアフロー重視ではないので、そこは若干気になるが。
というわけで32スレッド動作の強力なPCが完成。まあ何に使うのかというと微妙で、動画エンコードのようなタスクならGPU(RTX3060)にやらせたほうが5900XTの3倍は速い。
2030年くらいまでこの構成でやっていけるとありがたいが、電源やマザーボードのほうが先に寿命が来てしまうかもしれない。特に電源は、現状の550Wでは最大出力で動かすには不足しているので、買い替えを考えている。



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