先週購入した中古のRoland D-20だが、内部でカラカラと異音がするのと、キーボード部分がだいぶ汚れているので、分解清掃した。
分解手順はこちらのビデオが詳しいので、省略。ただしこのビデオはD-10のビデオだが、D-20はフロッピーディスクドライブがある関係で、メインボードの下、パネルボードの隣にもう1枚ロジックボードがある。
構造としては、基板類は上面パネルにパネル基板、それに重ねてメインのロジック基板が2階建てで取り付けられている。一方、キーボードは基本的にはボトム側筐体で支えられているが、上面パネル側にもネジで取り付けられている。筐体を開ける際は、キーボードを筐体のボトム側へ取り付けているネジを全部外すと、上面パネル側に取り付けられた状態でボトム側筐体を取り去ることができる。
キーボードは、筐体に隠れている奥のほうがだいぶ汚れていた。手前は普通に掃除ができるが、奥は分解しないと掃除は難しい。
本当は、以前α-Juno2でやったように、完全に分解して洗剤で洗いたいところだが、それをやるにはキーボードを抑えている透明のプラスチック板をはぎ取らないといけないので、今回は簡易的にアルコールで拭くだけにした。
異音の原因だが、筐体のフロッピー周りの部分(他は金属だがここは厚いプラスチック)が割れて中へ落ち込んでいた。あと、ギターピックが一つ出てきた。
ついでに、内蔵の電池も交換した。電池ケースはちゃんと電池が交換可能なタイプだったので簡単。交換前は、音色データは保持されていたし見かけ上、液漏れはしていないかと思ったのだが、取り外してみたらやっぱり少し液漏れしていた。(下の写真の2つの電池のうち、下の方)
ちなみにD-20はファクトリープリセットがROMに焼かれていないので、バッテリーを外してプリセットが消えてしまうと、MIDIかメモリカード(もう入手難だが)で復元する必要がある。MIDIデータはローランドのサイトからダウンロードできる。
あと、パネルのボタンの反応が良くないので、冒頭のビデオのようにテスターでチェックしてみた。そうしたらほとんどのスイッチが、押しても数MΩまでしか抵抗が下がらず、こりゃ駄目だ状態だった。CMOSだと電圧さえかかればONと検出されるのかもしれないが、まあ動くだけで御の字だ。
交換するには、タクトスイッチが39個必要。タクトスイッチは背の低いタイプで、手元には10個くらいしかなかったので、交換はまた後日ということにした。
ちなみに交換に必要なのはこういうタイプのタクトスイッチだ。
オリジナルのスイッチはミツミのSOA-123HSというものらしい。4ピンDIP、サイズは6㎜×6㎜×高さ5㎜。互換品について以下に情報がある。このスイッチは結構ソフトなタッチなのだが、中国製の安いタクトスイッチは、たいていかなり固くてカチカチ言う感じなので、互換品としてはこのページにあるALPSの製品を選ぶのが無難そうだ。
とりあえず内部は綺麗にして、電池を交換したので、初手としてはこれで良しとした。パネルボタンの全交換は、いずれやらなければならないが・・・。(→実施した。)
(参考)
↓こちらもD-10の修理ビデオ。Part2(DACチップの交換)、Part3(サウンドデモ)もあり。
↓こちらはD-5のクリーニングのビデオだが、D-20/D-10とはキーボード周りの構造や操作パネルのパーツは若干異なっているようだ。
↓これはD-20の修理ビデオ。LCD交換など。でもドイツ語?っぽい。
コメント